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大切なバイクだから・・・
クロスカブと僕の、ささやかな意地
近ごろ、巷ではハンターカブ(CT125)なるものが、やたらと人気らしい。赤だのベージュだの、色とりどりの車体が、アウトドアの風を吹かせながら颯爽と走っていくのを見かけるたび、「ああ、また流行に乗りそうなバイクだな」と、かつてクロスカブが流行った時と同じで、妙に感心してしまう。
でも、僕はというと、相も変わらずクロスカブ110(CC110)にまたがっている。別に意地を張っているわけでも、ひねくれているわけでもない。いや、多少はひねくれているのかもしれない。
というのも、クロスカブ110からハンターカブ125への乗り換えたい気持ちが、まったくないわけではないのだ。正直な話、クロスカブ110とハンターカブ125を取り替えてくれるというなら、そりゃあ心が揺れないわけがない。110ccと125ccの排気量の差は、人生でたとえるなら、体調の良い日とちょっとイマイチな日の違いくらいには大きい。
とはいえ、だ。
僕にとってバイクは、単なる移動手段ではない。自分の”しっくり”を裏切らない相棒でなければならない。これが案外やっかいで、スペックだの馬力だのよりも、見た目の「なんとなく好き」が勝ってしまう。恋愛みたいなものだ。この「なんとなく好き」が、僕がクロスカブに乗り続ける理由なのだ。
クロスカブの「盛らない」魅力がハンターカブとの決定的な違い

クロスカブを初めて見たときの、あの一目惚れに近い衝撃。妙に細くて、実直そうで、必要なものだけをポツポツと身につけている感じが、なんとも愛らしかった。”盛っていない”というのは、どうして、こうも魅力的なのだろう。
そこへいくとハンターカブは、どうにも演出が過ぎる。アップマフラーもそうだし、リアキャリアにいたっては、「どうしてそんなに大きくしてしまったの?」とつい問い詰めたくなるサイズ感だ。
荷物を積む気に満ちあふれているが、日常の買い物程度では完全に宝の持ち腐れである。ああ、これが『雰囲気づくり』というやつなのだろう。
ハンターカブ(CT125)の「演出」とクロスカブ(CC110)の「実直さ」

出典:honda公式サイト
あくまでも個人的な見解なので、クロスカブ好きの目線なのは、多めに見てほしい。
ハンターカブの印象は、機能美を突き詰めた「演出過多」。オフロードや積載といったユーザーの夢を具現化している。対してクロスカブは、必要な機能に絞った「実直」さ。日常使いに馴染む素朴さと愛嬌がある。
昔のハンターカブは違った。細いフレームに、理由があってそこにあるアップマフラー。あれは機能の結果としての形であり、潔さがあった。
ところが、現代のハンターカブは、昔の姿をリスペクトしつつも、現代の規制やユーザーの夢を背負いすぎて、あれこれ盛りだくさんになってしまったように見える。料理でいえば、薬味を乗せすぎて素材の味が見えなくなった状態、とでも言うべきか。
【一目でわかる】クロスカブ110とハンターカブ125の具体的なスペック比較

出典:honda公式サイト
| 項目 | クロスカブ110 | ハンターカブ125 |
|---|---|---|
| 排気量 | ||
| 出力(パワー) | ||
| 車体デザイン | 素朴、実直、愛らしい | 武骨、本格的、積載特化 |
| マフラー | 普通のマフラー(比較的目立たない) | アップマフラー(本格的・演出強め) |
| 日常の使い勝手 | 良い(細身で取り回しやすい) | やや大柄(積載を優先したサイズ感) |
だから僕は、今日もクロスカブにまたがる。110ccという控えめな力で、「無理はしなくていいのよ」とでも言われているようで、なんだか落ち着く。
結局のところ、僕が求めるのは「クロスカブ125」という理想
もしもホンダが『クロスカブ125』なんてものを出した日には、僕は真っ先にお店に走るだろう。けれど、今のところその気配はない。ならば仕方がない。愛したクロスカブと、もうしばらく地道にやっていくつもりだ。
バイクというのは不思議で、スペックだけで決めるものではない。心が”これが好き”と決めたものには、性能の数字では太刀打ちできない何かがある。結局のところ、僕が求めているのは「クロスカブの姿をした125」という、世には存在しない理想のバイクなのかもしれない。
まとめ:クロスカブとハンターカブ、あなたが選ぶのはどちら?
クロスカブとハンターカブの比較は、性能や積載量といった違い以上に、「自分がバイクに何を求めるか」という哲学的な問いに繋がる。
まあ、それも悪くない。理想があるからこそ、今の相棒(クロスカブ110)に向き合う時間も、少しだけ愛おしくなるのだから。



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