男として、マルチツール、十徳ナイフに興味を示さない訳がない。このメカメカしさ、バカバカしさ、無駄な機能にハートがくすぐられない男性は、おそらく間違った価値観のまま、年老いていくのだ。
そんなことないでしょ?
そもそも、現代の社会においてサバイブをすると言うことは、より楽しく働き、多くの対価を得ることであり、獲物を狩り、捌き、生き延びることではない。不当にナイフを持っていれば、危険人物として警察にマークされ、健全な市民にも関わらず『警察24時』で顔にはモザイクを入れられ、音声も変えられ、誰だか分からない全国デビューを果たすことになる。
そうだね・・・
だけども、マルチツールのように幾つもの機能があり、ガチャガチャしたものは、男心をくすぐるのだ。どう考えても活躍する場面なんてないし、心の奥底では、無駄だと理解をしているのにも関わらず、欲しくなる。無性に欲しくなる瞬間が訪れる。
男の人ロマンが詰まっている
そして、急にビクトリノックス(Victorinox)を買いました。僕が購入したのは『ハントマン』と『クラシック』です。
2本?!
そう2本
ビクトリノックス(Victorinox)とは
おそらく、ちょっとマルチツールや十徳ナイフを調べると必ずヒットするビクトリノックス(Victorinox)について。
1884年、カール・エルズナーは、シュヴィーツ州イーバッハで刃物のワークショップを開設しました。当時スイスは、ヨーロッパではまだ貧しい国の1つでした。大勢のスイス人は失業し、国外へ移住する以外に方法がない状況が続きました。刃物職人のカール・エルズナーは雇用を創出し、それを食い止めようと努めました。
1891年、この年に初めて、カール・エルズナーはソルジャーナイフをスイス陸軍に納入しました。1897年には、今日のブランドの象徴であるマルチツール、「オリジナル・オフィサー・アンド・スポーツナイフ」というオフィサーナイフの開発に着手し、世界で認められる成長企業としての礎を築きました。
ビクトリノックス・ジャパン
これです。もう、100年以上の歴史とか、スイスとか、ゾクゾクしない男はいません。少なくとも僕は、物欲を掻き立てられました。
考えてみてください。品質の悪い道具メーカーであれば、すでに淘汰されているハズで、それも南蛮渡来の道具・・・ビクトリノックスの魅力のひとつは、この歴史、多くの人に長く愛されていることです。
ビクトリノックスの十得ナイフ
さて、ビクトリノックスのナイフは、ただのナイフではありません。もちろん、ただのナイフもありますが、ビクトリノックスと言えば、マルチツールです。さまざまな機能を集約したナイフ。
ビクトリノックスの代表的な製品はマルチツールと呼ばれ、アウトドアを楽しむときに役立つだけではなく、アクシデントが発生したときのお守りのような存在。男のサバイブには欠かせません。
キャンパーはもちろん、女子のネイルケア、防災時の持ち出し道具として使用できるビクトリノックスですが、問題があります。それは、機能の数、種類が多くどれにすれば良いのか悩んでしまうことです。
手に入れたビクトリノックス
まずは僕が購入した『ビクトリノックス ハントマン』について紹介しましょう。
おそらく、使い道はない。使い道はないけど、この無駄な機能があるとないとでは雲泥の差です。なんと、ハントマンは、15機能を搭載したスイス製マルチツールです。
必要ない機能・・・いる?
絶対にいる
絶対に使いこなすことはない。使いこなす自信もない。ですが、マルチツールと言えば『ハントマン』。
キャンパーをはじめ、多くの愛用家がいるのがハントマン。元バンドマンとしては、ハントマンと言う名前に惹かれるし、ガールハントを趣味にしていた男としては、マルチツールの『ハントマン』は必須です。
ビクトリノックス『ハントマン』
たくさんのキャンパーから支持を集めているハントマンは、公式ページによると
登山やハイキング、キャンプで木を切ったり、ロープを切るのに最適
15機能を搭載したスイス製マルチツール
はさみ、のこぎり搭載
高さ 21 mm
長さ 91 mm
重量 97 gリーマー(穴あけ)、千枚通し
ビクトリノックス・ジャパン
キーリング
マルチフック
スモールブレード(小刃)
つまようじ
カン切り
マイナスドライバー 3mm
コルクせん抜き
ピンセット
せん抜き
マイナスドライバー 6mm
ワイヤーストリッパー
はさみ
ラージブレード(大刃)
のこぎり
15種類の機能を搭載しています。激アツ、胸アツです。いつ使うか分からない道具もあるし、ハントマンを使うより、ちゃんとした道具を使った方が効率が良いツールもあります。
使い勝手や合理性を求めてはいけません。大切なのは、機能があるということ。
無駄だから楽しいんだよ
使わなくても、使えなくても『ある』ということで、安心感と満足感が得られるのです。
マルチツールに必須の機能
15種類もの使い道があるハントマンですが、モリモリの機能のため、大きく、重く、野暮ったくなるのは必然です。長さが約9cm、重さ約100gもあるとポケットに忍ばせておくと・・・重い。
やっぱり必要ないよね・・・
機能が多ければ多い程、素敵なマルチツールだと思いますが、その無駄と引き換えにスマートさを失ってしまいます。
例えば、ビクトリノックスの『トランスルーセント』。49機能も詰め込み、長さはハントマンと変わらない91mmですが、厚さが43mm、重さ246g。はっきり言って邪魔です。必要ありません。
見るからに大きい・・・
ハントマンの15機能でも持て余しているのに、49機能を詰め込んだトランスルーセント・・・メーカーの意地としか思えません。明らかにオーバースペックです。
そもそも、91mmという長さでは『のこぎり』ですら使いにくい。なので、多いの機能なんて必要ありません。ぶっちゃけた話をすると、ハントマンの大小の2種類のブレード(ナイフ)も必要ありません。
でも、おすすめなんだよね?
使わないけど、ウキウキする
・・・
マルチツールに最低限、必要なのはハサミとナイフ・・・この2つだけです。もちろん『ある』ことに越したことはありません。ないよりはある方が良い。ですが、現代をサバイブするためには、ペーパーナイフとハサミがあれば良い・・・。
マルチツールに必須のナイフ
ここだけの話ですが、僕の場合、本気でアウトドアを楽しむと言うより、アウトドア風を味わいたい似非キャンパーです。本気度が40%・・・いや20%程度です。さらにキャンプでは、モーラナイフのコンパニオンという相棒がいます。
普通のナイフの方が使いやすい・・・
そうだろうね・・・
ですが、ファションとして、キャンパーの端くれとしてマルチツール・・・何かがあった時の防災用の備品として、未曾有の世界をサバイブする男としての身だしなみです。そう、身だしなみなのです・・・欲しい。持ちたい。大袈裟なキャンプナイフではなく、スマートなオシャレアイテムとしてゲットしたい・・・したいよね?
あると便利なハサミ
ハサミがあると便利な場面は日常的にたくさんあります。例えば、お菓子の袋を開けるとき、買物をした時のタグ・・・数え上げればキリがありません。
あれば、使うかな?
考えてみてください。のこぎりが必要な場面って直ぐに思い浮かびますか? 缶切はないと困るけど、缶切りが必要な缶詰・・・最近、見ましたか? ワイヤーストリッパーって何をする道具ですか? ドライバーが必要な時ってプラスドライバーじゃないですか?
つまり、ハントマンの機能で必要なのは、ナイフとハサミ・・・後はピンセット、ようじ・・・そんな機能があれば、十分な気がします。
と言うことで『クラシック SD』も買いました。
www
僕のおすすめは『クラシック SD』
そして、小さくて軽いクラシックの方が持ち運びにも便利で『クラシック SD』があれば十分です。ハントマンは本気すぎて普段使いではオーバースペック。
クラシックは、公式ページによると
7機能を搭載したスイス製マルチツール
はさみ、つめそうじ付きつめやすり搭載
商品番号 0.6203
高さ 9 mm
長さ 58 mm
重量 21 gすべてのビクトリノックス・マルチツールは、創業後まもなく発表された「オフィサーナイフ」を原点としており、一世紀を超えた今日でも、優れたデザインと機能性を象徴するツールとして知られています。一生使えるツールとして製造されるクラシックなマルチツールは、小さくコンパクトにまとまっていて、あらゆる旅行者にぴったりです。はさみやつめやすりといった7機能を搭載しており、ミーティング前の爪の手入れや、ほつれた糸を切るといったタスクを楽にこなします。
ピンセット
ビクトリノックス・ジャパン
つめやすり
つめそうじ
キーリング
つまようじ
スモールブレード(小刃)
はさみ
十分です。マジで無駄な機能を剃り落とした最高のマルチツールです。コンパクトにまとまったクラシックこそ、至高のマルチツールです。
これ以上の機能はいりません。そしてオシャレ。現代社会をサバイブする男たちが常時持ち歩くにはクラシックこそ最高です。
なんでハントマンも買ったの?
ハレの日用?
・・・
ビクトリノックスは銃刀法に引っかかるのか
最後に、ビクトリノックスのハントマン、クラシック共に持っていても銃刀法で検挙されることはありません。ただ、気をつけて欲しいのは警察官の裁量によって軽犯罪で検挙されることがあります。
不審者じゃなければ、大丈夫
君は捕まるかもね・・・
また、飛行機への持ち込みが禁止されています。
マルチツールには男のロマンが詰まっています。実際に使うことなどありません。ですが、持っていたいですよね。
あなたも、所有欲を満たして見ませんか?
コメント