大切に長く乗る方が、自動車税が高くなるのは納得がいかない

カーライフ

僕が日本人であることを再認識するのは、「には魂が宿る」という価値観を持ち、無機質な工業製品である自動車やバイク、パソコン、スマホにまで名前を付け、話しかけ、愛でている時である。

まお
まお

ちょっと怖い・・・

ひらめ
ひらめ

怖くはないっ!!

少しスピリチュアルな話になりますが、日本には古来より、森羅万象しんらばんしょう・・・世の中に存在するや事象に八百万やおよろずの神が宿ると信じられていて、全てのものをまつってきました。

その八百万の神の中に、付喪神つくもがみという神がられます。付喪神とは、道具や器物が長い年月を経てることによって魂が宿り、神格化した存在です。例え、工業製品であっても、愛情を持って接していれば、魂が宿り、僕を守ってくれる神のような存在になる。少なくとも僕はそう思い、道具を大切にしています。

まお
まお

大袈裟な気がする・・・

さて、こんな恥ずかしい僕の性癖せいへきを大々的に公開している理由は、現代の「古い自動車は環境に悪いから、税金を高くする」という政府の考え方に異議を唱えたい。モノを大切にするという日本の伝統的な価値観を否定し、まるで使い捨てを善とする現代社会に対するアンチテーゼを唱えるためです。

現代の日本では、技術の進化に伴い、新しい製品が次々と市場に登場しています。それ自体は素晴らしいことです。便利で効率的な製品が、僕たちの生活を豊かにしてくれているのは事実です。しかし、その一方で古いものが軽視される傾向が強くなっているように感じます。例えば、古い自動車が環境負荷の観点から不当に扱われ、税金が上乗せされるという政策があります。この政策には、一見正当性があるように思えます。環境保護は大切ですし、燃費が悪い車が地球に与える負荷を軽減しようという意図は理解できます。

しかし、果たしてそれが本当に持続可能な社会を目指すための最善の方法なのでしょうか。新しい車を生産する過程で生じるエネルギーや資源の消費、そして廃棄される車がもたらす環境負荷について考えると、古い車を長く使い続けることの方がむしろ環境に優しい場合も多いのではないでしょうか。

まお
まお

そうかもね・・・

また、古い車や道具には、その持ち主との間に築かれた歴史があります。その歴史は単なる物語ではなく、人と物との間に育まれた絆の証です。古い車のハンドルを握るとき、そこには過去の旅路や思い出が詰まっています。その一つ一つが、持ち主にとってはかけがえのない財産なのです。それを一律に「古いからダメ」と切り捨ててしまうのは、非常に短絡的な発想だと言わざるを得ません。

日本には「もったいない」という言葉があります。この言葉には、物を無駄にしないというだけでなく、その物に込められた価値や想いを大切にするという深い意味が含まれています。使い捨て文化が蔓延まんえんする現代において、このを改めて見直すことが必要ではないでしょうか。僕たちが古いものを大切にする文化を後世に伝えることで、資源の浪費を抑え、環境負荷を軽減することができるのではないかと考えます。

また、古いものを大切にするということは、単なる物質的な価値を超えて、精神的な豊かさにもつながります。お気に入りの道具や車をメンテナンスしながら使い続ける過程で、僕たちは物との向き合い方を学びます。その中で培われる忍耐や愛情、創意工夫の精神は、現代社会が失いつつある大切な価値観です。

特に若い世代にとって、このような価値観を学ぶ機会は少なくなっています。物が壊れれば新しいものを買う、それが当たり前とされる環境では、物を大切にする心が育まれにくいのは当然のことです。だからこそ、僕たち大人が率先して古いものを大切にする姿を見せることが重要です。道具に名前をつけ、話しかけるなんて奇妙だと思われるかもしれませんが、それが物を愛し、大切にする第一歩になるのではないでしょうか。

まお
まお

そうだね

さらに、日本には古いものを修理して再利用する伝統があります。例えば、陶器の修理技術である『金継ぎ』は、その代表的な例です。割れた器を捨てるのではなく、割れた部分を金で継ぐことで新たな価値を与える。このような文化は、物の価値を見直し、新たな命を吹き込む素晴らしい方法だと思います。金継ぎされた器は、割れる前の姿とは異なる美しさを持ちます。それは、物に宿る歴史や個性を尊重する日本人ならではの感性と言えるでしょう。

現代社会において、このような古いものを再生し、活かす文化をさらに広めるためには、教育や政策の見直しが必要です。学校教育の中で、物を大切にする心を育む授業を取り入れることができるでしょう。また、古いものを修理するための技術を学ぶ機会を提供することで、若い世代が物を捨てずに活かす方法を知ることができます。

さらに、政府や自治体には、古いものを大切にする人々を支援する政策を積極的に進めてほしいと思います。例えば、古い車を所有している人への税制優遇措置や、修理費用の補助などが考えられます。このような取り組みが進めば、古いものを大切にする文化がより広まり、多くの人々がその価値に気づくきっかけとなるでしょう。

ひらめ
ひらめ

日本の伝統なのだっ!!

最後に、僕たち一人ひとりができることを考えてみましょう。まずは、自分の身の回りにあるものを見直し、それらに感謝の気持ちを持つことから始めてみてはいかがでしょうか。名前をつけて話しかけるのは少し照れくさいかもしれませんが、それでも物を大切にする意識を持つことはきっと何かしらの変化をもたらしてくれるはずです。

日本の文化は、僕たちの誇るべき伝統であり、後世に残していくべき宝物です。それを守り、次の世代に伝えることで、僕たちはより豊かで持続可能な未来を築くことができるのではないでしょうか。

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