技術はサジ加減で凶器になる! 無知と無責任が文明を滅ぼす

コラムという名の雑記

発展した技術は諸刃もろはつるぎで、生活をラクにするのも、生活を壊すのも、使う人間のサジ加減次第なのである。

どんなに便利な技術も、それを使う人間の知識と責任次第で、味方にもなるし、凶器にもなる。正しい情報リテラシーを身につけた人間にとって、テクノロジーは絶大な武器になるが、中途半端な知識で手を出すと、現代社会そのものを破壊しかねない。

例えば、見よう見まねで自動車を動かせるようになった猿が、安全に運転するためのルールを一切知らずに公道を走っていたとしたらどうだろうか。常識を持った人間からすると、これはもう迷惑どころの話ではない。

車という技術は、正しい使い方と知識があって初めて機能するものであり、単に操作できるというだけでは済まされない。技術の使い方を間違えた瞬間、それは人を殺す道具に変わる。交通ルールも知らず、危険予測もできず、「車の運転なんて簡単じゃね?」とイキる猿一匹のせいで、安全な自動車社会が崩壊する可能性すらあるのだ。

さらに「あいつが運転できるなら俺も」と思考停止した猿が増えた場合、その技術の文化は崩壊する。ルールを無視し、危険を認識できないアホな猿があちこちで車を走らせれば、どこからクルマが吹っ飛んでくるか予測不能になり、人間の多くは、恐ろしくて運転しなくなる。

アホな猿にとっては「事故って何? 痛いの?」くらいのノリで、死んだら自業自得くらいにしか思っていない。他人の迷惑を想像する力もない。そもそも、知識がないんだから。

で、ここまで書いてきて気づいた。

この光景、どこかで見たことあるなと思ったら、最近やたらと目にする“電動自転車”や“電動キックボード”に乗ってる、交通ルールを守らない輩たちがまさにそれである。

歩道を爆走し、信号無視を当たり前のように繰り返す。あれはもう、技術の悪用でしかない。文明の利器に乗ったアホな猿である。こういう連中が技術の使い方を間違えると、被害は広がり、社会そのものが危険にさらされる。警察にはその威信をかけて、徹底的に取り締まっていただきたい。

話が逸れたが、新しい技術を正しく使おうとせず、聞きかじりの中途半端な知識だけで使い始める人間がどれほどの害を及ぼすか、少しは伝わっただろうか。

これは自動車や乗り物だけじゃない。情報社会における情報技術、つまりインターネットやAI、SNS、あらゆる現代テクノロジーでも同じことが言えるのだ。

最近の風潮として、情報技術を「面白いオモチャ」くらいにしか思っていない人間が増えている。だが、それを本当に使いこなしたいなら、ルールや背景にある知識を学ぶ必要がある。

適当に使えば、先述のアホな猿と変わらない。しかも困ったことに、こういうアホに限って、自分が問題を起こしていることにすら気づいていない。

さらに現在では、情報リテラシーに関する法整備も進み、技術の使い方やそのリスクに対して、一定の規制やルールが課せられている。だが、その存在すら知らない者たちが、今日もどこかで中途半端な知識のまま技術を振り回している。

そのせいで、ネット社会はますます荒れる。ルール無視の猿が増えれば、まともな利用者は減っていく。危険な場所になれば、みんな遠ざかるのだ。

つまり、新しい技術を使いたいなら、それに見合った知識と責任を持てという話である。

情報リテラシーを軽視し、学ぶことをやめた人間は、そもそも技術を使う資格がない。より便利で強力な技術であればあるほど、使い方を間違えたときの被害は甚大じんだいになる。間違った使い方をするだけで、社会全体が危険にさらされるのだ。

個人的には、古代文明が滅んだ理由のひとつは、まさにこの「技術の使い方を間違えた」ことじゃないかと妄想している。

中途半端な知識で、強大な技術に手を出した人間たちが暴走し、誰もそれを制御できなくなった。そう考えると、今の状況も決して他人事ではない。もちろんこれは僕の想像だけど、あながち間違っていない気もしている。

(了)

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