クロスカブ110に乗り丸6年。
2018年に新型クロスカブ(JA45、2024年現在では旧型)が発表され、「コレしかない」と一目惚れして半年待ちで手に入れてから6年・・・。
控えめに言って、最高です。
クロスカブというのは、スーパーカブをホンダが、カッコ良くカスタムしたバイク。カッコ悪い訳がありません。
ベタ惚れだね・・・
うむ
クロスカブ・・・所詮、カブだから、非力だとか、遅いだとか、ネガティブな意見を言う輩もいますが、五〇歳を目の前にした僕には、ちょうどいい感じのバイクです。
確かに、パワー不足を感じるので吸排気に手を入れたいとは思っています。
思ってるんだ・・・
丸6年、クロスカブ110に乗った僕が感じたメリット・デメリットをまとめました。
もし、クロスカブ110が気になっているなら、参考にしてくださいね。
クロスカブ110に乗って感じたメリット
クロスカブ110の一番のメリットは、他のピンクナンバー(排気量が125cc以下)のバイクと同様に、軽く、小さいので小回りが効くし、取り回しがラクということです。
僕は大きくしているけど・・・
歳を重ね思うのは、軽いは正義。
バイクに乗らなくなるのは、準備が面倒だと思うからです。だから「雨が降りそうだ」とか「暑そう・寒そう」だとか、色々と言い訳をして、バイクに乗らなくなる。
本当にバイク好き?
ですが、クロスカブは軽いし、普段着で・・・安全面はさておき、ビーチサンダルや雪駄でも運転できるし、自転車に毛が生えたくらいの気分で準備が出来ます。
取り回しがラク
クロスカブ110は軽く、取り回し(エンジンを掛けずに押したり引いたりして移動すること)がとてもラクです。これは、ピンクナンバーのバイク全体的なメリットですが、このメリットは本当にデカいです。
先ほども、お伝えしたのですが、取り回しが面倒くさいバイクは、乗る頻度が下がります。どれだけバイク好きでも、乗らない言い訳を考え、出掛けないことを正当化するようになります。少なくとも、僕は250ccのバイクは気合を入れたときしか出動させません。
・・・本当にバイク好きなの?
基本的にバイクは、出動する前の儀式が多いんです。例えば、服装だってそうだし、安全を考えれば、靴やヘルメット、グローブなどなど家を出る前に準備をする必要があります。その面倒臭さに加え、バイクのカバーを外し、畳んで、保管場所からえっちらほっちら押して歩く・・・バイクに乗るのは楽しいのですが、エンジンを掛ける前の準備を考えると出動機会が減ってしまうんです。
なので、取り回しのラクさは重要です。
クロスカブは、五〇歳を目の前にした運動不足の親父でも、ラクに取り回しができます。
ギアチェンジで遊べる
クロスカブは、スーパーカブと同様にクラッチがないギア車です。これがスクーターとの大きな違いで、バイクを運転している気分を味わえます。
どういうこと?
そもそもバイク好きな人間は、バイクを運転することにエクスタシーを感じる変態です。
その変態たちは、利便性や快適性は求めていません。不便で過酷な状況を楽しんでいるのです。
アクセルを回し、スピードに合ったギアを選び、クラッチを切ってギアチェンジをする・・・バイクが生まれた遥か昔から行われている儀式を重んじ、現代の技術では、自動化できることをわざわざ手動で操作することに喜びを見出しているのです。
偏見だよね・・・
うむ。偏見・・・
クロスカブはクラッチこそありませんが、ギアチェンジを楽しむことが出来ます。
クロスカブの自動遠心クラッチ(クラッチ操作が必要ない)という中途半端な自動化機構の素晴らしさは侮れません。
クラッチ操作がないので左手が自由
自動遠心クラッチとは、カブがカブであるためのアイデンティティーであり、クラッチレバーを握らずにギアを変更することが出来る機構です。
この恩恵は計り知れません。
いちいち大袈裟・・・
例えば、日本の原風景である昭和の時代、何段にも積んだそばのせいろを左手で支え、右手一本でハンドル操作をする出前の姿・・・アレは、自動遠心クラッチのカブでなければ、有り得ません。
本来、バイクに乗るときは、右手で前輪ブレーキとアクセル操作、左手でクラッチ操作、右足で後輪ブレーキ、左足でギア操作を行います。
ですが、カブに乗る場合は左手が自由・・・運転しながら、タンデムした女子の太ももをさすることも可能です。
やめろ、変態っ!!
クロスカブ110に乗って感じたデメリット
基本的には、僕はクロスカブに対して良いイメージしか持っていないので、欠点を挙げるのは難しいのですが、強いて言えば、高速道路・自動車専用道路を走れないピンクナンバーであることです。
僕の場合、クロスカブに制限速度を超えたスピードを求めることはありません。なので、上り坂で3速に落とし、60km/hで一生懸命走るクロスカブに愛おしさを覚え、心の中で「頑張れ、カブちゃん」と応援しながら運転をしています。
・・・
「高速道路なんて乗らない」
僕がクロスカブ110を購入するときは、遠出ツーリングなんてすることないし、ましてやバイクで高速道路なんて、命がいくつあっても足りない危険行為だと思っていました。なので、高速道路・自動車専用道路に乗れないピンクナンバーでも問題ないと考えていました。
だけど、高速道路を走れるバイクはラクなんですよね・・・
高速道路に乗りたくなる
下道で130km位・・・首都圏から富士山に観光に行くと考えてみてください。だいたい4,5時間のツーリングです。行きは楽しいんです。間違いなく・・・
想像してみてください
日の出前に家を出て、朝日をバックに日本一の富士山を目指します。テンションも上がり、「富士山は晴れているかな?」とか「昼食は吉田うどんにしよう」なんて考えながら、徐々に明るくなる西の空を眺めながら、快調に富士山を目指します。
楽しそう
まだ世間が動き出す前なので、渋滞に巻き込まれることもなく、周りの風景や香り、自然を感じながら、富士山を目指します。
そして、雄大な富士を眺め、吉田うどんに舌鼓を打ち、帰路に着きます。
ぶっちゃけた話、帰路は暗くもなってくるし、往路ほどテンションも高くありません。復路のテンションは、旅路を楽しむと言うよりは、走ることに使命感を感じています。
「出来るだけ早く、家に帰りたい・・・」
高速に乗りたくなるシチュエーションです。
テンション的にも体力的にも限界に近く、少しでも早く家に帰りたい。風景も変わらないし、ましてや暗くなってからは風景を楽しむ余裕もなく、少しでも距離を稼ぎたくなるのです。
確かに・・・
パワー不足は常に感じる
誤解がないように断っておきますが、日常使いにおいて、クロスカブは合格点のパワーを持っています。巡航速度が高めの幹線道路で流れに乗れないほど遅くはないし、信号待ちで後ろから突かれるようなこともありません。
ただ、長い坂道を走っているとき、フルスロットルにも関わらず、徐々に落ちていくスピードを体感すると「パワーが欲しい」と感じます。
僕の場合、250ccのボルティーにも乗っていますが、ボルティーでは気にならない程度の勾配でも、クロスカブにとっては『心臓やぶりの坂』として、立ち塞がります。
ですが、カブ系のバイクを選んでいる時点で、公道レーサーを目指している訳ではない・・・。
だけど、もう少しだけ・・・
なんだかんだとクロスカブ110は楽しい
あばたエクボではありませんが、クロスカブ110は欠点も含めて楽しむのがカブ主の務めです。少なくとも、僕はそう思います。
そうかもね
最後に丸6年クロスカブ110に乗って感じたメリット・デメリットについてまとめておきます。
なんだかんだと言っていますが、もし、あなたがクロスカブ110に興味を持っているのなら、僕はお勧めします。
気張る必要もなく、自然体で他人に迷惑を掛けない程度の速度で、まったりと走れるクロスカブ・・・二人乗りも可能だし、運転していて楽しいし、何よりもラク。僕はこれほど自分の生活スタイルに合ったバイクに出会ったことはありません。
欠点もありますが、満足することの方が多いと感じます。
可愛い女子とタンデムし、後ろからハグされながら、自動遠心クラッチにより、操作から解放された左手で、太ももを撫で回すこと・・・男のロマンですよね。
変態!!
一緒に楽しんでくれる女子は、コメント欄からお知らせください。
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