就職氷河期世代(現在40代〜50代)の僕たちは、社会に出た時から厳しい現実に直面してきました。
正社員の道が狭く、不安定な働き方を続けざるを得なかったり、同世代や年下と比べて劣等感を抱いたり・・・。気づけば「自分には価値がないのでは」と思ってしまうのも納得です。
正直に言うと、僕自身も自己肯定感が高いタイプではありません。むしろ「自分はダメだ」と思う時間のほうが長いかもしれません。
でも、そんな自分でも「少しずつ自己肯定感を高めていく方法」を調べ、試してみることで、以前よりも気持ちが軽くなってきました。
この記事では、就職氷河期世代ならではの背景を踏まえながら、自己肯定感を高めるための具体的な5つの方法を紹介します。
僕自身が実際に取り組んでみた感想も交えて書いていきますので、一緒に試してみてもらえたら嬉しいです。
就職氷河期世代と自己肯定感が低くなりやすい理由

就職氷河期世代は、バブル崩壊後の経済不況と企業のリストラが重なる時期に就職活動を経験しました。
新卒一括採用が主流のなか、希望する企業への就職が叶わず、非正規雇用を余儀なくされたり、就職浪人を選択せざるを得ない人が多くいました。
こうした厳しい状況は、「社会から必要とされていない」「自分には価値がない」といった無力感を抱かせ、自己肯定感の低さにつながりました。
また、非正規雇用は、正規雇用に比べてスキルアップの機会や十分な収入を得ることが難しく、それがさらに自信のなさや将来への不安を増幅させています。
このように、就職時の苦労がその後のキャリアや人生に影を落とし、自己肯定感を低くする一因となっているのではないでしょうか。
自己肯定感を高める5つの方法

自己肯定感を持つことは、自分を大切に扱えるようになる第一歩です。失敗しても「大丈夫」と受け止められたり、人の言葉に振り回されず自分らしく過ごせるようになります。心に余裕が生まれることで、人との関係も自然と穏やかになり、毎日を前向きに楽しめるようになるのです。
普段のちょっとした行動で、自己肯定感を高めることができます。
1. 小さな成功を記録する

自己肯定感が低いと、どうしても「できなかったこと」「失敗したこと」ばかりに目がいきます。
僕もつい、1日の終わりに「ああ、また何もできなかったな」と思って落ち込むことがよくあります。
でも逆に、「できたこと」を書き出してみると、自分が思っているよりも色んなことをやっていると気づけるんです。
例えば
こんな小さなことでもOK。むしろ「え、これくらい?」と思うぐらいで大丈夫です。
実際に、僕もスマホのメモに書き出してみたら、不思議と「少しは、やれてるな」と思えて気持ちが軽くなりました。
2. 人と比べるのを減らす練習

就職氷河期世代だと、同世代の安定したキャリアや年下の管理職と自分を比べて、気持ちが沈むことが多いですよね。
僕もよく「どうして自分はこうなんだろう」と落ち込みます。
でも最近意識しているのは、比べるのは「他人」ではなく「過去の自分」ということです。
例えば、
こうした「過去との比較」なら、自分の成長を感じやすくなります。
僕はSNSを見すぎるとどうしても比べてしまうので、最近は意識的に閲覧時間を減らしています。これもひとつの工夫かもしれません。
3. 言葉をポジティブに置き換える

自己肯定感が低いとき、自分に向ける言葉はだいたい厳しいものです。
「どうせダメだ」「自分なんて」――僕もよく心の中で呟いています。
ただ、その言葉を少し変えるだけで気持ちが違ってきます。
これは心理学で「リフレーミング」とも呼ばれる方法で、ネガティブな言葉をそのまま受け入れるのではなく、言い換えることで心の負担を減らせます。
僕はまだ習慣にできていませんが、ふとネガティブな言葉が出たときに「あ、言い換えてみよう」と試すだけでも気持ちが楽になることがあります。
4. 体を整える習慣を持つ

自己肯定感は「心の問題」だと思いがちですが、実は体の状態も大きく関わっています。寝不足のときや体がだるいときって、ネガティブな気持ちになりやすいですよね。
僕も以前は夜更かしや不規則な生活で気分が安定しませんでしたが、最近は「軽い運動」と「早めに寝る」ことを心がけています。
たったこれだけでも、気持ちの落ち込み方が少しマシになりました。
「心を整える前に体を整える」――これは意外と効果的だと実感しています。
5. 仲間とつながる場を持つ

就職氷河期世代は、孤独を感じやすい世代です。僕自身、同じ悩みを話せる人がいないときは「自分だけ取り残されている」と感じていました。
でも実際には、同じように悩んでいる人がたくさんいるんですよね。オンラインコミュニティや同世代の交流会などに参加すると、「自分だけじゃないんだ」と思えて安心できます。
僕は、小さなオンラインサークルに参加していますが、「わかる!」「自分もそうだよ」という声を聞くだけで気持ちが救われることがあります。
仲間と悩みを共有することは、自己肯定感を支えてくれる大切な力になると思います。
実際にやってみた感想
正直に言うと、最初からうまくはいきませんでした。
「できたことを記録しよう」と思っても3日坊主で終わったり、ポジティブな言葉に言い換えようとしても「やっぱり無理だ」と思ってしまったり・・・。
でも、それでも少しずつ続けてみると、不思議と心が軽くなる瞬間がありました。
完璧にできなくても「少し前に進めたな」と感じられるだけで、自己肯定感はほんの少しずつ積み上がるんだな、と体感しました。
まとめ

就職氷河期世代は、社会の荒波を受けながらキャリアを築いてきた世代です。努力しても報われない経験が多く、「自分はダメだ」と思いやすいのは自然なことかもしれません。
でも、自己肯定感は「特別な才能を持つ人だけが持てるもの」ではありません。
小さな成功を記録する、人と比べない、言葉を変える、体を整える、仲間とつながる。
――こうした小さな習慣の積み重ねで、誰でも少しずつ育てていけるものだと思います。
僕もまだ道半ばですが、この記事を書きながら「一緒に前に進んでいける仲間がいる」と思えて、少し心が軽くなりました。
もし、あなたも同じように自己肯定感の低さに悩んでいるなら、完璧を目指さずに、まずは一つだけでも試してみませんか?
そして、「できた」と感じられたら、その瞬間を一緒に喜びましょう。
一歩ずつでも、僕たちは前に進めるはずです。
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