僕が女子を愛する理由──性的本能を超えた陶酔

心の中の話

僕のは、どちらかというと妄想の中だけであり、リアルな世界では、女子と二人きりになると緊張と羞恥しゅうちにより、会話どころか、目を合わせることもできない。

まお
まお

・・・女好きなのに?

僕の場合、「女子と関係を持ちたい」というよりも「女子に囲まれて生活したい」という欲望の方が強い

まお
まお

それも変態・・・

深い肉体関係を結ぶことより、仲間としてのつながりを求めている。だからとにかくあちこちにタネを撒き散らしたい」という男性の気持ちは、正直まったく理解できない

ひらめ
ひらめ

性欲お化け・・・

例えば、仕事の飲み会で出会った女性とすぐ連絡先を交換して、直ぐに男女の関係を持とうとしたり、SNSで気軽に絡みながら、誰でもエッチに誘ったり、あるいは、複数の女性を同時に追いかけて、ちょっとした優越感や性的な興奮を得る──そんな行動をする楽しみが分からない。

というのも、性的な欲求は満たされるのかもしれないが、それ以上でも以下でもない。いくらタネを放出しようが、誰も幸せにならないような気がするのだ。

まお
まお

確かに・・・

ただ、そんな価値観の人間を否定する気もない。

ひらめ
ひらめ

動物の本能・・・

進化心理学では、男性はできるだけ多くの子孫を残す本能から、複数の女性と関係を持とうとする傾向があるそうだ。つまり、僕的な価値観より、多くの女性と関係を持ちたい男の方が、進化心理学者的には一般的なのである。テストステロンが性欲や新しい刺激への関心を高めるため、新しい相手に快感を覚えやすいそうだ。でも、僕にはその感覚がない。

まお
まお

・・・本当に?

もちろん、僕だって、できるだけ多くの女子と仲良くなりたい気持ちはある。なので、誰かれ構わず・・・、馴れ馴れしく尻尾を振る。それこそ、ブンブン振る。「気づいて」とばかりにアピールする。

その点は、脳みそで考えず、身体の中心・・・本能で行動する人たちと変わらない。

理想を言えば、いつでも、どこでも、手に余るくらいの女子たちに囲まれ、からかわれたり、いじられたり、なぐさめてもらったり、可愛がられたり・・・たまに尊敬されたり、頼られたりする生活を望んでいる。

ひらめ
ひらめ

・・・甘えたい

僕が求めているのは、女性たちとのの濃密な相互作用だ。

それは単なる性欲のためではなく、心の交流や精神的つながり、一言でいえば「愛」。なんていうと陳腐に聞こえるけど、心の底からお互いを認め合う関係・・・僕は性欲を満たすことより、そんなの方が大切だと思っている。

まお
まお

・・・そうなんだね

僕の理想は、多くの女性と仲間として関係を築くことにある。それは「子孫を残したい」という欲望とはまったく別物。お互いの関係を深めた先に、もしかしたら、エッチがあるかもしれない。いや、ないか? あるか? うむ。あってもいい。そこはお互いの関係性の先にあることなので・・・ここでは言及しない。

まお
まお

隠せない下心・・・

というか、エッチするというのは、一糸纏いっしまとわぬ訳で、自分のいちばん隠したい部分というか・・・肉体的にも、精神的にも・・・感情というか、行動もそうだし、欲望丸出しの訳で・・・余程、信頼していないと、さらけ出せない。というのが本音である。

ひらめ
ひらめ

・・・恥ずかしい

僕は性的快楽よりも、承認欲求や帰属欲求が満たされることを望む。多くの女性に注目され、受け入れられることで得られる安心感や自己肯定感。それが僕の願望の核だ。

そして、何より僕が女子を好きなのは、存在そのものに惹かれているからだ。感情で物事を判断するところ、ころころと気持ちが移ろうところ、記念日やイベントを大切にするところ、入念に準備するところ、奥ゆかしい立ち振る舞い。ふと香る匂い、柔らかいフォルム、耳に残る声──それら全ての女性・・・存在自体に心を奪われる。

まお
まお

・・・

例えば、ふわりと髪をかき上げる仕草に見惚みほれたり、近くに座っただけで淡く香る女性特有の匂いに胸がざわついたり。小さな指先で何かを手渡されるだけで、思わず手のひらに力が入ることもある。

声のトーンや笑い方のわずかな揺らぎに、心が揺さぶられる瞬間もある。上からキツイ言葉を浴びせられても、凹むどころかむしろ心が跳ねる。まるで刺激されるたびに血が騒ぐように、僕は女子という存在そのものに、どうしようもなく夢中になってしまうのだ。

まお
まお

やっぱり変態・・・

(了)

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