夏と言えば、オープンカーの季節!! 綺麗な女性を助手席に乗せ、輝く太陽の下、海岸線をドライブ!
なんていうのはオープンカーに乗ったことがない人のイメージです。そして、そんなイメージを大切にするため必死に耐えているのがオープンカー乗りです。
僕はユーノスロードスターに乗っています。はっきり言いましょう。ツラいです。世間が抱くオープンカーのイメージを守るため、日々努力をしています。
世間のイメージを壊したくない
先輩たちが作り上げ、死守してきたオープンカーの『明るくキラキラ陽気でかっこいい』イメージを僕ごときが崩してはいけません。本当は、この記事を書くことも躊躇っています。
はじめに言っておきますが、僕はロードスターに乗るときは、先輩たちが築き上げたオープンカーのイメージを壊すつもりはありません。これはネタであり、本心ではありま・・・
我が相棒『ユーノスロードスター』
僕の相棒は1991年製のユーノスロードスターです。多くのロードスター乗りは、他のモデルもリスペクトしつつも自分のロードスターがこの世で一番だと思っている節があります。
例に漏れず、僕もユーノスロードスターの初期型。1,600ccのNA6CEこそがロードスターとしてのアイデンティティだと思っています。リトラクタブルライトだけでなく、ドアハンドル、質素なインパネ・・・全てのデザインで優位に立っていることを信じてやみません。
愛してやみません
それも、クラシックレッドはスポーツカーとしては、もとより、日本女性の妖艶さを引き立てるカラーだと思っています。赤襦袢、日本女性のエロチックの象徴。
世間が抱くオープンカーのイメージ
オープンカーは妖艶で美しく車好きなら誰でも憧れる車です。街を走れば、子供たちが「みてみて。カッコいいクルマ〜」と指を差し、信号待ちでは必ず視線を感じます。
ですが「オープンカーに乗っているぜっ! ウェーイ」と言うのはあまりなくて、どちらかと言うと「あまりジロジロ見ないで・・・」と思っています。
確かに恥ずかしいよね
なかなか慣れないよね
「アホみたいに赤いオープンカーで視線を集めてるくせに、何を言っていんるだい」とツッコミを入れられそうですが、そんなもんです。
もちろん、目立つことは嫌いではありません。派手なオープンカーを選んでいる時点で、どちらかというと目立つことが好きです。ですが、決して「オープンカーに乗っている俺って凄いだろ?」なんて思ったことはありません。
たまたま、好きな車に屋根がないだけです。
オープンカーと夏の湘南
湘南・江の島。夏の海とオープンカー、おしゃれですよね。サングラスで太陽をさけつつも、屋根を開け広げ、窓も全開でドアに肘をかけ、涼し気に海岸線を走る。鎌倉〜江ノ島間を江ノ電と海の間を真っ赤なオープンカーでドライブデート。最高のシチュエーション。
海・太陽・水着の女子っ!
なんてことはありません。はっきり言いましょう。地獄です。灼熱地獄です。渋滞にハマったら、発狂をしてしまいそうです。デートどころではありません。車内はかなり険悪な雰囲気になります。初デートだとしたら、間違いなく別れます。
灼けるし、暑いし大変だよね
特に僕のユーノスロードスターは、車の構造上、車内が熱くなります。さらに夏の日光に照らされるし、地面に近いのでたっぷり熱を溜め込んだアスファルトからの照り返し、そして他車の排熱。湘南の夏を満喫することになります。
世間のイメージを守るために
湘南で妖艶で美しいオープンカーに乗っている人間が暑さにへばっている姿を想像できますか。グダグダと文句を言って不機嫌になっている姿を見たいですか。
答えは否。誰も求めていないですよね。
本当は扇子や団扇でパタパタしたいし、なんなら屋根を閉めて、エアコンをガンガンにかけたい。
ですが、夏・海・オープンカーというイケイケの男女のイメージを崩さないように笑顔で堪えなければなりません。
陽気で余裕がある人を演じる必要があるよね
イメージって大切だもんね
僕だけのイメージであれば、大声で「あつい〜。あつ〜い。死にそうだ〜。溶ける〜。助けてくれ〜」と騒いでも良いのですが、オープンカー乗りとして先輩方が築き上げたイメージを崩し、実はオープンカーなんて乗るものではないと思わせてしまったら、オープンカーを降りて責任を取るしかないのです。
そんな覚悟を持って楽しんでいます。
夏とオープンカーの相性
オープンカーは夏に乗るものではありません。バイクに乗っている人は夏の過酷さを知っていると思いますが、ロードスターでは、バイクのようにスイスイと渋滞を回避することが難しい。
そして、困ったことにオープンカーは思ったより風を受けることがありません。バイクでは全身に風を感じ、走っていればどうにか耐えられるのですが、オープンカーはジリジリと灼かれ、風を受けにくい。
あの地獄は味わった人しか想像できない・・・
お互い機嫌が悪くなるよね
はっきりと言って日本の夏とオープンカーの相性は最悪です。夏に乗りたいなら日の出前、もしくは夕方〜夜。そう、湘南爆走族に囲まれる時間です。そんな時間帯に女性を助手席に乗せてオープンで星空を見上げるなんて危険を冒すことはできません。
まとめ
オープンカーと夏。最高の季節のように感じますが、相性は最悪です。
ですが、オープンカー乗りとして必死に耐え、先輩方が長年かけて作ったイメージを守り抜く。伝統を壊すのは簡単ですが、後世に引き継ぐことも大切なことなのではないでしょうか。
今年もそろそろ、出番が少なくなる時期です。しっかりメンテナンスをしてオープンカーの季節に備えたいと思います。
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