この記事では、旧車がくれた、愛おしい不便さと人生のおもしろみについて語ろうと思います。

ちょっと気になる・・・
僕の愛車であるユーノスロードスターが製造されたのは、今から30年以上も前。
過去に一度乗っていたのですが、家庭の事情で手放し、何度か車を乗り換える度に「もう一度、ロードスターに乗りたい」と思い続けていました。
そして、ついにその夢を叶えることになります。しかし、現実の旧車ライフは、僕の想像をはるかに超えるものでした。

大変そう・・・
旧車に乗るということは、単に古いクルマを運転するだけではありません。それはまるで、意思を持った生き物と向き合い、対話することに似ています。
今回は、そんな僕の愛車との日常を通して見えてきた、旧車という最高に「おもしろい」趣味の世界を、皆さんにご紹介したいと思います。

万人向けではない・・・
ただ、注意して欲しいのは、実際に旧車にに乗り始めると「思ったよりお金がかかる」「こんなに壊れるのか」と驚くことが多いです。
さらに、旧車は快適とは言えません。

そうだよね・・・
それでもなお、僕はこのロードスターに魅了され続けています。
今回は、そんな体験をもとに「旧車を維持するために最低限知っておきたい5つのポイント」をまとめました。
1. 壊れることを前提にする心構え

旧車を愛する人々が口を揃えて言うことがあります。それは「旧車は壊れるのが当たり前」だということ。

そうなの?!
僕の愛車も、例外ではありません。ある夏の日、パワーウィンドウは突然動かなくなり、そのまま静かに息を引き取りました。
そして、もう一つ。日本の夏を乗り切るための唯一の生命線だったエアコンも、ある日を境に沈黙したまま二度と帰ってきませんでした。

暑くて乗れない・・・
正直に言えば、最初は「なんて不便なんだ!」と思いました。しかし、不思議なことに、その不便さや突然のトラブルに対して、僕は少しも腹を立てませんでした。

えっ?!
むしろ、心の中ではこうつぶやいていました。
「あぁ、これもまた、この娘の個性なんだな」
そうなんです。旧車は、最新のクルマのように完璧ではありません。いつもどこかに小さな不具合を抱え、僕を試しているかのようです。

・・・そうとも取れる
でも、その不完全さや不便さこそが、このロードスターの魅力であり、僕にとっては愛おしいクルマなんです。
誰かに「このロードスター、エアコンついてないんですよ」と言うと、決まって「え、大丈夫なの?」と驚かれます。

そうだろうね・・・
でも、僕は笑顔で「真夏でも窓を開けて走るのが、最高に気持ちいいんですよ」と答えます。すると、相手は「へぇ、なんか楽しそう!」と興味を持ってくれる。
そうやって、僕はこのロードスターと共にある「不便さ」を、いつしか、ひとつの「ネタ」として楽しめるようになりました。
「また一つ、面白いエピソードが増えたぞ!」と思えるくらいの余裕。

壊れて当たり前・・・
それが、旧車ライフを心から楽しむための第一歩なのかもしれません。
2. 部品探しは宝探し

旧車を維持していく上で、避けて通れないのが部品の調達です。

そうなの?
僕のNAロードスターはメーカーの頑張りで、純正品が手に入りますが、他の旧車はこうはいきません。

マツダ・・・すごい
製造から30年以上も経つと、それは当然のこと。
しかし、そこで諦めてはいけません。なぜなら、ここからが旧車ライフの本当の「おもしろみ」だからです。
インターネットのオークションサイトや、旧車専門のパーツショップを毎日くまなくチェックする日々。まるで、失われた古代の財宝を探す冒険家のようです。

カスタムパーツとか・・・
そして、数週間後、ようやく見つけたときは、思わずガッツポーズをしてしまいそうになります。
「あった!これだ!」
手に入れたのは、ただのパーツではありません。それは、愛車が愛おしくなる、かけがえのない宝物なのです。
「探す」という行為自体が、旧車と向き合う大切な時間になっていきます。

ちょっと楽しそう・・・
そうやって手に入れた部品を自分の手で取り付けると、ただの「モノ」だったクルマが、僕だけの「相棒」になっていくのを感じます。
3. お金はかかる。でも趣味だから許せる

もちろん、旧車の維持にはお金もかかります。
車検のたびにかかる10〜20万円の費用。毎年、いじめのように取られる高額な税金。そして、いつ来るか分からない修理代。

お金は掛かりそう・・・
しかし、僕はこれを「趣味の投資」だと思っています。
ゴルフの会員権を買う人、高価な釣り道具を揃える人。それと同じように、僕にとっての旧車は、人生を豊かにしてくれる最高の「遊び道具」なのです。

趣味としては安い・・・
「え?旧車にそんなにお金かけてるの?」と驚かれることもありますが、僕は胸を張って言います。
「いや、お金をかけているんじゃない。愛を注いでいるんだ」
そう。旧車に費やすお金は、愛の証明なのです。
4. DIYで相棒感が増す

旧車を維持する喜びは、お金や部品だけではありません。
旧車は構造がシンプルなものが多く、基本的な整備であれば、自分の手で行うことができます。

自分で?!
例えば、オイル交換。
初めて自分の手でジャッキアップし、ドレンボルトを緩めて真っ黒になったオイルが流れ出てくるのを見たときは、何とも言えない感動を覚えました。
それは「この子を自分でメンテナンスしてあげているんだ」という、親のような感覚でした。

簡単なカスタムとか・・・
そうやって、自分で手を加えるたびに、愛着はどんどん深まっていきます。僕は、自分の手でこのロードスターを「育てている」んだと感じています。

愛着は湧きそう・・・
もちろん、専門的な修理はプロのメカニックにお願いします。
しかし、自分でできる範囲の小さな整備を取り入れることで、維持費を抑えられるだけでなく、愛車との絆も深まっていくのです。
5. 仲間とのつながりが最大のご褒美

そして、旧車ライフを語る上で欠かせないのが「仲間」の存在です。

特に、ロードスターは・・・
旧車に乗っていると、イベントやSNSを通じて、不思議と仲間ができていきます。
僕が困っていたときも、SNSで繋がった仲間が「部品の入手先を知ってるよ」と教えてくれたり、「DIYなら手伝うよ」と声をかけてくれたりしました。

それは良いね
彼らは、僕のロードスターの不調を笑い話に変えてくれます。
「え、エアコン壊れてるの?俺のもだよ!夏は地獄だよな〜」
そうやって、お互いの不便さを笑い飛ばせるのが、旧車仲間のいいところ。

仲間が増える
孤独な趣味だと思われがちですが、旧車は最高のコミュニケーションツールであり、そこにはかけがえのない「同志」との繋がりが生まれます。
まとめ:旧車は壊れるけど、それも愛しい

僕の1991年式ロードスターは、快適装備なんてとっくに壊れています。真夏でも、窓を開け、屋根を開けて風を受けて走ります。

不便を楽しむ
しかし、その不便さや、時に僕を悩ませるトラブルの数々が、僕の人生をどれだけ豊かにしてくれたか、言葉では言い表せません。
旧車は、最新のクルマのように「便利な移動手段」ではありません。
旧車は、生き物のように僕に寄り添い、僕に「不便さ」という最高のスパイスを与え、人生を「おもしろみ」で満たしてくれる、最高の相棒です。

新車じゃダメかな?

それは・・・
もしあなたが「旧車に乗ってみたい」と思っているなら、僕は心から応援します。
そして、もしあなたが僕と同じように、不便さやトラブルを「愛おしい」と思える人なら、きっと旧車はあなたの人生を、最高に楽しく、そして豊かにしてくれるはずです。
さあ、あなたも、人生のおもしろみを探す旅に出てみませんか?
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