令和時代に30年前の『NAロードスター』を選んだ理由

カーライフ

そろそろNAロードスターを手に入れて1年になる、ひらめ(@hirame18jp)です。

実は僕の愛車『NAロードスター』は二代目です。

約20年前に乗っていた娘は、長男の誕生を機に売ってしまいました。そして去年(2021年)に購入したのが現愛車です。

令和の現代に、わざわざ30年前のNAロードスターを買うと「そんな古い車を買って維持するのは大変でしょ?」とか「新しくて快適なクルマがたくさん発売されているのに、なぜ初代ロードスター?」なんて、野暮な質問をしてくる人がいますが、クルマという道具に対する『こだわり』は人によって全然違います

多くの人は快適で便利で安全なクルマを求めるので、古くて、小さくて、うるさくて不便なクルマを買って喜んでいる人間を見ると不思議に思うようです。

まお
まお

どう考えても、新しいクルマの方がいいでしょ?

ひらめ
ひらめ

クルマ選びには『こだわり』が必要なんだ

ですが、一部のクルマ好きからすると話は変わってきます。まさに『愛車』で、ただの工業製品ではなく自分のクルマに愛を感じ、情熱を持って接するのです。

周りと同じようなクルマでは満足できず、美しいエクステリア、心が躍る運動性能、感性にマッチしたステアリングフィールを求め、そして、他車とは違う愛車を持つ喜びを味わう・・・

クルマ好きにとってクルマは『ただの移動手段』ではなく乗ることによって得られる『経験』が大切です。

クルマ好きの人間の頭の中、考え方を公開します。そこには、合理性や快適性を超えたクルマへの愛と『ムダを楽しむ余裕』があるのです。

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NAロードスターを選んだ理由

つまるところ、所有欲を満たし、満足感を得るために必要だったのがNAロードスターであってロードスターじゃなきゃダメだというのは僕の価値観です。他の人に押し付けるものではないし、認めてもらおうとは思っていません。

ひらめ
ひらめ

時代には逆行している認識はある

ただ、世界のトレンドとして脱炭素だったり、クリーンエネルギーだったり、ガソリンを燃やして走るクルマに対する風当たりは強く、厳しくなって来ていて世間の流れに逆行した判断であったことは否定できません。

30年前の古いクルマを買うのは趣味でしかなく、ただただ自らの欲望を満たすのが目的で、ボボロンという官能的なエンジン音、屋根を開けて走るという非日常、そして日本的な美的センスで構成された慎ましく美しいプロポーション、そして価格。どれをとっても丁度いいと感じたのがNAロードスターでした

運転が楽しい車が欲しかった

クルマの運転の楽しさとは、速さを求めることではなく『意のままに操れること』に集約されます。これは感覚でしかなく、言語化するのが難しいのですが、そんなクルマがあります。旧ハチロク(AE86)やロードスターは、昔からドライバーを育てるクルマとして有名ですが、その理由は素直で思い通りに操れるクルマだからです。

実際に手にしたロードスターは、現代の車に比べると小さくて、非力で、不便なことも沢山あるけど、物凄く安心感があるというか、走る、曲がる、止まる、全てにおいて丁度いいというか、素直で思い通りに操れます。NAロードスターは決して、ハイパワーではないのですが『のんびりと牧歌的に走る喜び』があります。

マツダのレストアサービス

NAロードスターはメーカーであるマツダがレストアサービスを始めました。おそらく、このサービスを始めていなかったら、NAロードスターが欲しくても、手を出せなかった。というのも古いクルマはパーツが欠品していることが多く、故障をしたときに修理をするのが大変で、それは維持費に返ってくるので、古いクルマのオーナーにとっては死活問題です。

マツダのレストアサービスは、高くて簡単に出せるサービスではありません。ですが、メーカーによってパーツが復刻されることは古いクルマの所有者にとっては大きなメリットで安心感につながります。古くガタが来ている確率の高いクルマの交換パーツが直ぐに手に入るというのは凄く重要です。

値上がりの兆しが見え始めた

NAロードスターを買うことにした決定的な要因は一気に値上がりをし始めたことです。2018年にマツダがレストアサービスを始め、NAロードスターは徐々に値上がりをしていました。

2000年頃は40万円くらいで買えたロードスターですが、2020年には平均で60万円位が相場になり、僕が購入をした2021年3月の時点では一般的に買おうと思えるクルマは80〜100万円で売られていました。

僕は乗り出しで120万円(タイミングベルト交換、サードパーティ製の新品幌、新品タイヤ込)で購入したのですが、まだまだ値上がりは続いていて、落ち着く様子はありません。

まお
まお

そんなに値上がりしてるの?

ひらめ
ひらめ

びっくりするよ

某中古車検索サイトでは、2022年3月の時点でNAロードスターの平均価格は167万円・・・。最高額が249万円。無事故、マニュアルだと手が届かない金額になりつつありますね。

NAロードスターを手に入れてから

小さくて非力でやかましく、全然快適ではなく、エアコンが壊れ、助手席側のパワーウィンドウは壊れました。さらにミッションのシンクロがイカれ、あちこち修理をしなければいけなくなってきた愛車のNAロードスターですが、概ね満足しています。

パワーがないと言われるNAロードスターですが、一般的な乗り方をしている分には必要十分なパワーがあるし、とにかく思い通りに曲がってくれます。そして何より、クローズドのクルマと違い、屋根を開け走っているときの開放感は一度味わうと病みつきになってしまいます。

最新で環境に優しく、安全で快適なEVやPHVを手に入れたいと思うヒトもいるし、燃費も悪く維持費もかかる古いクルマが欲しいというヒトがいても良いのです。

まお
まお

要するに、欲しかっただけだよね?

ひらめ
ひらめ

うむ。端的に言うとね♪

この先、2022年の騒音規制フェーズ3で多くのスポーツカーが発売停止に追い込まれるし、2030年にはガソリン車の発売禁止なんて、ニュースも流れてきました。

おそらくクルマはEV、PHVへ置き換えられて行きます。古き良き時代のスポーツカーが乗れなくなるのは、もう目の前です。クルマを楽しむのは今が最後のチャンスです

少しの勇気を出せば、誰でも幸せになれるのがロードスターです。万人ウケするクルマではありませんが、ロードスターのない生活は考えられなくなりました。

手に入れる最後のチャンスだと思います。少しの勇気で誰でも幸せになれるのがロードスターですよ!!

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