NAロードスターは今買うべき?40代で再購入した僕の結論

NAロードスターは今買うべきか? クルマの話

ぶっちゃけ、NAロードスターが欲しいなら、出来るだけ早い方がいいと思う。でも、NAロードスターは誰にでもお勧めできる車ではありません。少しだけ、勇気と覚悟が必要です。

程度のいい個体は、確実に減っています。

僕も「NAロードスターを今買って、後悔しないか」と1年ほど悩んでいました。

僕がユーノスロードスターを購入したのは2021年。あの頃も…今ほどではないけど、少しずつ値上がりをしていました。

良さそうな個体を見つけるたびに迷って、気づけば値段が上がっていました。

なので、買うなら早いほうが良いと思う。

NAロードスターは今買うべきなのか

「いつか乗りたい」と思っているなら、今が買い時です。

昔…それこそ、発売当時は、NAロードスターは「安くて遊べる車」でした。

『なんちゃってスポーツカー』なんて揶揄やゆされていたけど安くていい車です。当時は、新車で180万円くらいだったと思う。

そして、NBが発売されてからの中古車価格は投げ売り状態。

2000年頃、僕が最初に買ったときの価格は40万円(乗り出し55万円)ほど。それが今では、状態のいい個体は150万〜300万円超になっています。

NAロードスターの現在の中古相場
  • 修復歴あり・要整備:100万円前後〜
  • 整備記録あり:150〜200万円前後
  • 低走行・フルノーマル:300万円超

僕は結構、中古車価格を見ているのですが、この1年だけで5〜10%程度の値上がりが続いている感じです

2026年現在でも、NAロードスターの価格はまだ上がり続けそうです。理由は、国内だけでなく、海外(特にアメリカやヨーロッパ)からの需要も強いらしく、良質な個体は海外へ流れているとも言われています。

とはいえ、安い個体には理由があります。幌の劣化、雨漏り、錆、事故歴あり…。ぶっちゃけ、そんな個体だと、修理費が結局高くついてしまいます。

30年以上も前の車なので「安くて程度のいい個体」は、もうほとんど残っていないと思った方がいいと思います。

なぜ40代でNAロードスターを買い直したのか

僕はこの車に20代の頃に一度乗っていました。

でも、結婚したり、子どもが生まれたり、生活の変化もあり、手放しました。そのあと、何台も乗り継いできたけど、やっぱり、ロードスターがいいと思いながら、気づけば20年近く経ってしまった。

ちなみに、乗り継いだ車は、どれも静かで、快適で、そこそこ速いし満足はしていました。でも、NAロードスターのように、運転が楽しいとは思えなかったんです。

別に、運転を楽しむ必要はありません。でも、やっぱり、ロードスターに乗りたかった。

なんか、仕事とか、生活とか、生きていることで精一杯になったとき、ふと「もう一度乗るなら今しかない」と思ったんです。

それだけでした。

そして、ちょっと見にいくか…くらいの気持ちで中古車屋に行ったんです。そして、この娘に出会いました。

買うかは、まだ決めてなかったんだけど、車を見せてもらい、整備記録を見せてもらい…話が盛り上がって、色々とサービスしてくれることになり、買うことに決めました。

走行距離が19万キロを超えていたから、やっぱり安くて、でも、記録簿がしっかり残っていて、過去のオーナーが定期的にメンテナンスしてきた証拠があったんです。

僕は、4人目のオーナーらしい。ちょっとしたリレーのバトンみたいで、悪くない。

さらに、販売店の整備工場の先代と話が盛り上がり、エンジンオイル・ブレーキフルード・ミッションオイル・デフオイル・タイミングベルト・タイヤまで交換してもらえることになりました。全塗装も込みで120万円。

納車日に「やっちゃった」と思った理由

キーを受け取って運転席に座ると、懐かしい匂いと、少し頼りないエンジン音。久しぶりのマニュアル。先代に見送られながら、ほんの少しだけ吹かし過ぎました。

そして、走り出して感じたのは…

——思ったより、遅い。

過去に乗っていたから、このロードスターの走りは知っていたはずでした。でも、記憶の中のあの車より、明らかに遅い。懐古補正で過去が美化されていたのか。あるいは20年間で自分が速い車に慣れすぎたのか。

現代車との主なギャップ

最高出力120ps、車重990kg。スペックを見ると普通の車です。静かではない。快適でもない。夏は暑く、冬は寒い。荷物はコンビニの袋ふたつで助手席が埋まる。剛性は現代車と比べものにならない。

新しい車の方が良かったかも」——一瞬、本気でそう思った。

でも少し走ると、あの頃の感覚が戻ってきました。ハンドルの軽さ、路面の感触、クルマの動き…。全然快適でないことが、なぜか楽しくなってきました。気づけば、意味もなく遠回りしていた。

それでも買って良かった理由

納車して帰宅する途中にコンビニに寄りました。そして、幌を開けた。

風が入った瞬間、さっきまで頭の中にあった「やっちまったかも」という気持ちはなくなりました。理屈じゃなく、気持ち良かった。それだけなんだけど、僕には十分でした。

この車は速さではなく、体験を楽しむ。アクセルを踏んだだけ動き、ハンドルを切った角度だけ曲がる。電子制御が少ない分、機械と直接対話している感覚がある。それが「運転している」という実感につながる。

遅い。うるさい。快適じゃない。それでも、走り終えたあとに余韻よいんがある。他の車には、なかい感覚だと思う。

NAロードスターの維持費と現実

項目費用
ガソリン代約5万円
メンテナンス(オイル交換など)約2万円
任意保険約8万円
自動車税約5万円
駐車場代約24万円
車検(2年に1度)約20万円 / 2年
年換算の概算合計約55万円 / 年

加えて、突発的な修理費が掛かります。

5年間乗っていて発生したトラブルは2件。助手席のパワーウインドウが突然動かなくなって4万円。ラジエーターがパンクして冷却系を一式交換、18万円。どちらも前触れなく来ました。古い車なので仕方がないんだけど、結構、痛い…。

エアコンはいまも壊れたままだ。見積もりが20万円近くと言われ、夏は窓を開けて走ることにした。真夏の渋滞は正直つらいが、動いているときはそれほど悪くない。

ちなみに、部品はマツダがまだ供給しているので、入手に困ったことはありません。僕はメンテナンスは、行きつけの個人ショップに持ち込んでいます。

旧車に慣れた整備士が見てくれるのと、そうでないのとでは安心感がまったく違う気がしています。

NAロードスターの「買って後悔しやすいポイント」

僕は、こんなもんだと思っているけど、もし初めてNAロードスターに乗るのであれば、覚悟は必要です。

まず最初に、知って欲しいのは、決して速い車ではないということ。正直、全然速くないです。「速さで勝負する車ではない」とよく分かります。

さらに、快適ではありません。夏は暑いし、冬は寒い。荷物はほぼ積めないし、リクライニングもできないし、ロードノイズも大きいから長距離運転は疲れます。

そして、なんといっても、雨漏りです。僕のロードスターは新品の幌に交換しているけど、車体の樹脂が硬くなり、強い雨が降るとポタポタと雨漏りします。助手席の足元は結構、濡れているし、運転していると右肩が濡れる。30年以上前のオープンカーなので、そういうものだと思っています。

それでも、手放す気になりません。

なぜかと問われると、うまく伝えられる自信がありません。ただ、この車に乗っている時間は、余計なことを考えなくて済む。それだけで十分な気がしています。

NAロードスターを今買うべき人と、やめた方がいい人

向いている人
  • 運転そのものを楽しみたい
  • 旧車や古いものが好き
  • 不便も趣味の一部にできる
  • 趣味車が欲しい
  • 維持費のリスクを受け入れられる
  • 整備士や専門店に頼れる環境がある
やめた方がいい人
  • 快適性や静粛性を重視する
  • コスパで車を選ぶ
  • 壊れるとすぐストレスになる
  • 家族の理解がまったく得られない
  • 維持費の予算に余裕がない
  • 「速いスポーツカー」を期待している

最後に

ロードスターは、必要だから買う車ではないと思う。少なくとも、僕はそう感じています。

どう考えても、合理的ではありません。もっと便利で、快適で、正しい選択はいくらでもあります。

でも、仕事に追われて、家族を優先して、気づけば自分を後回しにして生きていた40代に、この車は遠回りする理由をくれました。

何でもない日を、少しだけ特別にしてくれるのが、この車の魅力だと思う。

NAロードスターは、万人におすすめできる車ではありません。

維持費は掛かるし、不便だし、壊れる。雨漏りもする。快適な車が欲しいなら、他にいくらでも正しい選択肢はあります。

でも「いつか乗りたい」と思っている人なら、今が最後のタイミングに近いのかもしれません

程度のいい個体は減り続け、価格も下がる気配は今のところありません。

合理性では説明できないけど、僕は買って良かったと思っている。

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