不便なロードスターに乗る理由|人生の楽しさは効率だけでは測れない

クルマの話

ロードスターに乗っていると「不便でしょ?」とよく聞かれる。でも僕は「全然、不便ではない」と思っている。

もちろん「こうだったらラクなのに」とか「ここをどうにかしたい」と思うことはある。でも、最近の車でも完璧な車はないし、NAロードスターを選んだ時点で、その不便も全て受け入れているつもりだ。

ひらめ
ひらめ

それが愛・・・

さらにいうと、僕の場合、不便であることがロードスターに乗る理由だったりする。

なぜそんな面倒な車を選ぶのか。

それを考えていたら、僕たちが便利さを求める理由と、趣味が楽しい理由は、案外同じところにある気がしてきた。

まお
まお

どういうこと?

ロードスターの何が不便なのか

1989年製のユーノス・ロードスター(NAロードスター)は、間違いなく不便だとは思う。

現代の車のように快適装備とか、安全性能とか、そういったものはない。さらにいうと僕の場合、マニュアルなのでクラッチを踏んでギアを変える必要もある。

ラクして走ろうと思えば、不便だとは思う。

荷物が積めない

小さい車なのでトランクも小さい。さらにいうとトランク内にはスペアタイヤとバッテリーを積んでいるので、キャリーケースなんて詰める場所がない。

まお
まお

それって不便じゃ・・・

でも、別に気にしていない。助手席に置けばいいし、そもそも、ロードスターに乗る時は荷物を減らせばいいだけの話。

助手席に誰かを乗せる時は、前もって話をしておけば良い。というか、荷物を積む必要があるならスペアタイヤを下ろしておくし、問題はない。

今まで「荷物が積めないから困って帰れなかった」という経験は一度もない

快適装備はほとんどない

乗り込むときは、潜り込む感じだし、手荷物は助手席か、足元に置いておくしかない。ドリンクホルダーすらない。ドリンクホルダーがないのって、地味に不便。シートはリクライニングしないし、エアコンは壊れているし、ナビもバックカメラもない。

まお
まお

エアコンは治せ・・・

ちなみに、ドリンクホルダー問題は以下のアイテムで解決しました。

古い車だから壊れる。

これが一番のネックかもしれない。マツダが部品を提供してくれているとは言え、修理に時間がかかることがある。雨漏りもするし、エアコンも壊れている。何なら、いつも、壊れることを考えている。

経年劣化を誤魔化しながら延命していても、急に壊れることもある。

NAロードスターがオーバーヒートした話

ただ、不便を含めて付き合っていくのが、この娘との関係だと思っている。

まお
まお

確かに・・・

趣味は「無駄」を楽しむ行為なのかもしれない

僕たちが生きる時代は、何でも効率化、最適化、便利であれば便利であるほど良いという価値観が強い。無駄は悪。不便は改善すべきもの。そんな空気があるように思う。確かに、一理ある。僕も無駄だと思う仕事はしたくないし、タイパやコスパを求めるのは悪いことじゃないと思う。でも、趣味に関して言えば、無駄があるから楽しめると思っている。

ひらめ
ひらめ

少なくとも僕はそう思う

例えばDIY。棚ひとつ作るにしても、プロに頼めばもっと綺麗にもっと早く仕上がる。何なら完成品を買ってくればいい。なのに、休日を使って工具を握る。失敗しながら木を切り、ネジを打ち、完成した棚を眺めて満足する。

冷静に考えれば、効率は悪い。でも楽しい。

釣りもそうだし、ブログもそう。魚が欲しいだけならスーパーへ行けばいいし、何なら配達して貰えばいい。ブログだってAIに書いてもらえばいい。

でも僕は、こうして自分の時間を使って、悩みながら楽しんで書いている。たぶん趣味は、無駄な時間を楽しむ行為だと思う。

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ロードスターも同じ。

もっと快適な車はいくらでもある。もっと便利な車もたくさんある。それでも、わざわざ30年以上前の不便な車を選び、クラッチを踏み、ギアを変え、風の匂いを感じながら走る。

効率だけで考えれば説明できない。でも、その説明できない部分にこそ、楽しさがあるんだと思っている。

まお
まお

そうかも・・・

ロードスターに乗っていると、不便なのに楽しい理由を考えることがある。そして、その感覚は車以外の趣味にも共通している気がする。

便利すぎる時代だからこそ、不便なロードスターに惹かれる

誤解してほしくないのだが、僕は「昔は良かった」とう懐古主義ではない。

便利な世の中は素晴らしい。スマホがなかった時代には戻りたくないし、AIの恩恵は毎日受けている。テクノロジーの進化を否定する気持ちは、まったくない。

ひらめ
ひらめ

特に仕事は・・・

ただ、日常のすべてが最適化されていく中で、趣味だけは少し不便な方が面白いと、僕は思う

仕事では効率を追う。でも週末は、あえて遠回りをする。カーナビに従わず、知らない道を走ってみる。目的地より、走ること自体を楽しむ。

それができるのが、このロードスターだと思っている。

エアコンが壊れてても、荷物が積めなくても、時々機嫌が悪くなっても、それでも乗りたいと思う。不便を差し引いても余りある何かが、この車にはある。

おわりに

ロードスターに乗り始めてから、少し考え方が変わったことがある。

「楽しい」と感じる瞬間は、たいてい何かに手間をかけているときだ。

ということ。手間がかかるから、集中できる。集中しているから、余計なことを考えなくなる。余計なことを考えない時間が、案外、気持ちの余裕を取り戻してくれる。

人生の楽しさは、効率だけでは測れない。

そんな当たり前のことを、30年以上前の小さなオープンカーが、走るたびに思い出させてくれる。

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