「NAロードスターはやめとけ」
もし今、あなたがロードスターが欲しいと思っているなら、僕はNDロードスターを勧めます。でも、僕が買うなら、たぶんNAを探します。

自分はNA乗るのに?
ユーノス・ロードスター。通称、NAロードスターを手に入れてから、気がつけば5年以上が経ちました。ちなみに2000年代の底値を知っている僕からすると、2021年に探しているときも「えー、こんなに高いの?」と思っていたけど、最近、中古車サイトを見て驚きました。さらに、値上がりしてるじゃん……。正直、今の相場だったら手を出せなかったかも知れません。

高すぎる・・・
もちろん、デザインに惚れて買った訳だし、乗っていて楽しいし、多少高くても手に入れたいと思うのであれば、「やめとけ」とは言いません。でも、ぶっちゃけた話、今のNAロードスターの相場を見ると、最新のNDロードスターを手に入れたほうが快適に遊べる気がしてなりません。
「NAロードスターはやめとけ」といわれる理由をオーナー目線で考えてみようと思います。最初に断っておきますが、NAロードスターを卑下するつもりは毛頭ありません。どちらかというと、愛してやみません。

知ってる
それでも、NAを誰にでも勧めようとは思いません。古くて手間がかかり、安全性も快適性も現代のクルマとは設計思想そのものが違うからです。
ロードスターは誰にでも向いているクルマではない
まず知って欲しいのは、ロードスターという車種は、実用性より楽しさを優先したクルマです。それはNAだけではなく、最新のNDでも一緒です。
僕が思うに、ロードスターを手に入れて「失敗した〜」と思い「やめとけ」と思う人の多くは、快適で安全で実用的なクルマに乗り慣れている、もしくは、そんなクルマを求めている人だと思います。

ロードスターはそんなクルマではない
正直、夏は暑いし、冬は寒いし、春は花粉がひどいし、幌を閉めるとすごく窮屈に感じます。荷物も運べないし、人も乗せることを躊躇います。加えて、背中をシートに押し付けられる加速を味わうスポーツカーとはキャラクターが違います。
加えて、NAロードスターは30年以上前のクルマです。経年劣化で壊れるリスクは、いつも抱えているし、修理にはお金がかかります。
ちなみに、僕のロードスターは走行中にラジエーターが割れ、冷却できなくなり、オーバーヒート寸前になり、約18万円の修理費がかかりました。エンジンにダメージがなかったのが幸いです。もし、エンジンの載せ替えやオーバーホールが必要だと数十万円……考えるだけでゾッとします。
NAロードスターは「やめとけ」と言われる理由
とはいっても、今のところ、手放す気はありません。でも、「やめとけ」と言われる理由は思い当たります。

心当たりはある
旧車ゆえの故障のリスク
NAロードスターは1989〜1997年に製造されました。どんなに新しい個体でも30年経っています。ゴムパーツや樹脂パーツは経年劣化で硬くなり、割れてしまいます。もちろん、新しいパーツに交換すれば安心できると思いますが、そこまでお金をかける余裕がありません。
お金に余裕があれば、全て新品に変えたい。きっと全部のパーツを変えれば、もう少し快適になると思う。でも、それって現実的には難しいんですよね。
快適性・安全性の低さ
屋根を閉めても、頭上にあるのは薄い幌一枚です。静粛性は、普通のクルマと比べるまでもありません。高速道路では会話にも声を張る必要があります。

そんなに?!
安全面でも、僕のNAロードスターには、エアバッグやABSも、横滑り防止装置や衝突軽減ブレーキはありません。年式やグレードによって装備状況が異なりますが、現代のクルマのように、電子制御や予防安全装備に助けてもらうことは期待できません。だからこそ、速度や車間距離には人一倍気を使います。
一人で乗っているときは、助手席にカバンを置けるのでまだいいですが、同乗者がいると小さなカバンも置く場所がありません。ちなみにNAロードスターはドリンクホルダーもないので、色々と考える必要があります。
ちなみに僕は、シートの隙間に差し込むタイプのドリンクホルダーを使っています。これがあるだけで、夏の酷暑でも水分補給ができるようになりました。
実用性の低さと価格上昇
NAに限らず、2シーターのロードスターは実用性はほとんどありません。一応、トランクがありますが、少し大きな荷物は収めることができません。ぶっちゃけた話、僕は一人乗りだと思っています。緊急的にもう一人乗せることができるバイクみたいな乗り物です。

不便・・・
さらに、NAやNBの中古価格が異様なほど高騰しているのも「やめとけ」と思う理由です。

高すぎる・・・
僕が探していた2021年頃は100万円台前半の個体も多く見かけましたが、最近では100万円台後半から200万円台の車両も珍しくありません。状態や仕様によっては300万円前後の価格が付くこともあります。NAロードスターって、僕の記憶では新車で170万円位だったんですよね。
かつての新車価格に近い金額を出しても、必ずしも状態の良い個体が手に入るとは限りません。
それでも僕がNAロードスターを手放さない理由
これは悩ましい問題です。正直、デメリットはたくさんある。同じロードスターならNDロードスターのほうが安全だし、快適だし、普段使いもできると思う。特に僕の愛車は、21万キロ以上走ってるし、雨漏りもするし、最近では一度の故障を修理する費用が高くなってきました。
なので、手放して中古のNDロードスターに乗り換えるかと考えることもあります。でも、なかなか踏ん切りがつきません。
理由は単純で、僕の場合、NAロードスターに乗ることが好きだからです。もちろん、乗るたびに、どこか不具合はないか、壊れはしないかと、いちいち気にしなければなりません。でも、乗りたくなってしまう。
家族が寝静まっている時間に起き、交通量の少ない朝の道をゆっくり走る。それだけで、少し満たされた気持ちになります。
効率とか、快適さでは測れない……なんというか、不便なのに、乗るたびに笑ってしまう。そんなクルマなんです。

購入前にチェックすべき点
ここまで読んで、あなたが、やっぱりNAロードスターが欲しいと思うのであれば、僕は全力で背中を押します。

ロド仲間になろう!
購入を検討するなら、まずは車体自体に問題がないかを確認してください。事故車で真っ直ぐ走らない個体、サビが浮いている個体は避けてください。塗装が剥がれている、幌が破けている場合は、お金をかければキレイになります。でも、フレームが歪んでいたり、サビがひどいと長くは乗れません。
また、どうしても樹脂パーツが多用されている年代のクルマなので、ラジエーターやホースなど冷却系の劣化、タイミングベルトの交換歴、整備記録は必ず確認してください。
正直な話、NAロードスターは旧車の域に達していると思います。買ったまま、何も不具合がなく走るのは奇跡に近い。必ず、どこか故障すると思っていたほうが良いです。でも、高額修理になるような箇所はしっかりと確認してから購入してください。

治すの前提・・・
できればロードスターに詳しい専門店で購入するか、現車確認に詳しい整備士やオーナーを連れていくことをおすすめします。車両価格だけで選ぶと、購入後の修理費で差額以上のお金が消えることもあります。
まとめ
「NAロードスターはやめとけ」という声は、たぶん間違っていません。故障もするし修理費もかかる、快適でも安全でもなく、荷物も積めず価格も上がった。
でも、その言葉を聞いてもなお「欲しい」と思ってしまった人なら、きっと買わずに後悔するタイプです。
少なくとも、僕はそうでした。もちろん、覚悟は必要です。
でも、その覚悟がある人にとって、NAロードスターは「やめとけ」と言われても乗りたい魅力的なクルマなのかもしれません。




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