「カブって、簡単でしょ?」
乗る前の僕は、本気でそう思ってました。ですが、実際に乗ってみると
実はそれ、カブ特有の操作が原因なんです。
僕は、普通のバイクには乗り慣れてたし、スーパーカブなんて昭和から走ってるレジェンドだし、難しいわけがない。むしろ、余裕すぎて申し訳ないくらい——そんな気持ちで跨りました。
ですが、実際に乗ってみると、ラーメン屋のおじさんのように滑らかに走らせることができません。というか、ガクガクする僕が出前をしたら、オカモチがスープでビシャビシャ……。
完全に、なめてました。
僕が失敗から学んだスムーズにカブを走らせる方法をまとめておきます。
カブがギクシャクする3つの原因

ぶっちゃけた話、あまりにもガクガクしていると、周りの車から向けられる視線……「えっ、こいつ何してんの?」みたいな冷たい視線を浴びているような気になるんですよね。
少なくとも、僕はスムーズに走れるようになるまで、ずっと恥ずかしい思いをしていました。
でも、大丈夫。ギクシャクする原因と対策を知れば、誰でもスムーズにカブを走らせることができます。
カブって、他のバイクと違い特有の操作があるんです。そして、その操作を知らない、もしくは、理解していないだけ。僕も何度か恥ずかしい思いをしながら、やっとコツを掴みました。
最初にはっきり言っておきます。
それ、センスの問題じゃないです。ちゃんと原因があります。そして、その対策もあります。
カブをスムーズに走らせられない原因は以下の3つです。
1.半クラッチがない
これがカブ最大の特徴です。
普通のバイクなら、発進がぎこちなくても半クラで誤魔化せます。というか、半クラッチがあるからスムーズに発信できるといっても過言ではありません。でもカブにはそれがない。アクセルの雑さが、そのまま車体の動きになって返ってくるんです。
丁寧に開ければスムーズ。雑に開ければガクン。正直なバイクです。
2.エンジンブレーキが強い
カブの低速ギアって、すごくエンジンブレーキがかかるんですよね。アクセルを戻すとエンジンが唸り、急激にスピードが落ちる。
僕も「イェーイ!!」なんてアクセルを開け、少しスピードが出ると怖くなり、焦ってアクセルを戻して、強いエンジンブレーキでスピードが落ち、またアクセルを開けていました。
この繰り返しが、あのガクガクを生み出していたんです。
3.シフトのタイミングがズレてる
これは普通のバイクに乗っているクセというか、バイクに乗りなれている人に多いと思うんですが、半クラッチで誤魔化せていたことが、カブでは誤魔化せません。
というのも、回転数とギアを繋ぐタイミング……クラッチをゆっくり繋いだり、ちょっと回転数が足りないなと思ったらアクセルを回したり……クラッチ操作を行うバイクだと、自分のサジ加減で、どうにでもなる。
だけど、カブは自動遠心クラッチで自動的にクラッチを繋がれてしまいます。つまり、アクセルの強弱とギアを繋ぐタイミングはカブに合わせてあげる必要があります。
早過ぎたらパワーが落ちるし、遅すぎると「ガクン」ときます。
カブの発進でガクガクしないコツ

偉そうに分析していますが、僕も納車の帰り道、スムーズに発進できずに軽くパニックになった苦い経験があります。
信号が青に変わる。アクセルを開ける。そして——
ガクンッ、ガクンッ!!
後ろに車がいました。バックミラー越しに視線を感じる。「え、こいつ何やってんの」って顔が見えた気がして、心臓がバクバク。次の信号でもガクン。また次でもガクン。
すごく笑われている気がして、恥ずかしかった……。なんか、向いてないかも……なんて思った気がします。
でも、コツを掴めば、誰でもスムーズに発進できます。
アクセルは”じわっ”と開ける
これだけです、本当に。
最初は「こんなにゆっくりでいいの?」と思うくらいでちょうどいい。蛇口をひねるみたいに、じわーっと。それだけであのガクガクが嘘みたいに減ります。
そして、バイクが動いたら、すぐに2速に上げる。
1速は引っ張らない
あまり知られていないのですが、1速は発進用と割り切るくらいで大丈夫です。慣れてくるまでは『すぐ2速』で運転してみてください。
カブのギア操作の基本は
ですが、引っ張って2速に上げると、エンジンの回転数と速度が合わず、ギアシフトを離した瞬間、強烈なエンジンブレーキがかかり、ガクンとなってしまいます。なので、低速のうちに2速に上げるようにするとスムーズに速度をあげることができます。
ちなみに、慣れてくると、1速で引っ張っても「この速度なら、回転数を上げるか……」とシフトを離す前にアクセルを開け、スムーズにギアを繋ぐことができるようになります。
減速のガクガクを直すコツ

発進と同じくらいやりがちなのが、止まるときのギクシャクです。
なんとなく、スピードが落ちてきたら、ギアを落とさなければ……と考えちゃうんですよね。僕はそんなイメージがあり、スピードに合わせて、ギアをガチャガチャ操作して、毎回ガクンってなってました。
止まるとき、実は何もしなくていい
ですが、カブに乗り慣れてくると……止まるときや減速時はギア操作しなくなります。しないというと大袈裟ですが、スムーズに減速するためには、ブレーキだけでOK。
これを知ったとき、ちょっと衝撃でした、というのも、カブはエンストしません。だから——止まってから落ち着いて1速に入れれば十分です。減速からの再加速時もアクセルを回して「パワーが足りない」と感じた時にギアを落とせば良いんです。
つまり、減速、停止時はアクセルを戻し、ギア操作はしないで、ブレーキで速度を調整。
これだけで、減速がめちゃくちゃラクになります。
シフトダウンするなら、軽くあおる
どうしてもシフトダウンしたいときは、ギアシフトを踏んでいる間に「ブンッ」と軽くアクセルを煽ってから落とす。
普通のバイクやマニュアルの車に乗っている人は、シフトダウン時に空ぶかし(ブリッピング)をして回転数を合わせるのですが、カブでもブリッピングは可能です。これで衝撃がかなり和らぎます。
最初はぎこちなくて当然です。何度かやっているうちに自然とできるようになります。
交差点が怖い人へ

交差点で右折は良いとしても、左折時にどれくらいのスピードで入れば良いのか、ハンドルを切った後に「やべ、早過ぎ……」なんてあせったり……わかります。めちゃくちゃわかります。
僕も最初の頃、交差点で本当にビビってました。
コツはシンプルです。
交差点の低速走行でアクセルをいじると、車体がグラッときます。速度を落としたいときはアクセルではなく後輪ブレーキで。これを覚えるだけで、交差点がぐっと楽になります。
上達する練習方法
頭で理解しても、すぐにコツが掴めるわけではありません。いや、できる人はいると思うけど、僕はしばらく、カブの運転に慣れるため練習をしました。
効果があったのはこの3つです。
最初はちょっと恥ずかしいかもしれません。なので、僕は慣れるまでは早朝とか、深夜とか、誰もいないところで練習をしていました。でも気づいたら——
「あれ、普通に乗れてるじゃん」
そういう瞬間が、必ず来ます。
まとめ|カブは最初だけちょっとクセがある

カブは、決して難しいバイクではありません。ただ、ちょっとクセがあるだけ。
僕も最初は発進でガクガク、交差点でビビり、後ろの車が怖くて仕方なかった。それが今では、街乗りで一番気楽に乗れるバイクになりました。
最初のギクシャクさえ抜けると、カブは本当に楽なバイクです。
焦らなくていいです。ちょっとずつ、慣れていきましょう。



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