NAロードスターは壊れやすい? 故障事例・修理費用・購入前の注意点を徹底解説

クルマの話

NAロードスターの購入を検討しているとき「古い車だから壊れやすいのでは?」と不安に思う方は多いのではないでしょうか。

憧れの車を手に入れたのに、すぐに故障して修理ばかり、なんてことになると、気持ち的にも金銭的にもつらいですよね。

結論からお伝えすると、NAロードスターが特別に壊れやすい車というわけではありません。しかし、製造から30年以上経っているため、経年劣化によるトラブルは避けられないのも事実です。

この記事では、実際にNAロードスターを所有している僕が、よくある故障箇所や修理費用の目安、購入前に確認すべきポイントを詳しく解説します。

これから購入を検討している方の参考になれば幸いです。

NAロードスターは本当に壊れやすい?

「古いから壊れやすい」というイメージがありますが、NAロードスターは特別に故障が多い車ではありません

車は工業製品である以上、年数や使い方によって部品が劣化するのはどの車も同じです。特にNAロードスターは30年以上経っているため、部品の摩耗まもうや劣化は避けられません。

もし本当に壊れやすい車だったら、これほど多くの個体が残っているはずがありませんよね。きちんと整備や修理を重ねれば、まだまだ元気に走り続けられる車です。

NAロードスターでよくある故障箇所

経年劣化によって不具合が出やすい場所はいくつかあります。オーナーが特に注意すべきポイントを見ていきましょう。

幌(ソフトトップ)の劣化

幌は雨風や紫外線の影響を直接受けるため、破れやすいパーツです。サードパーティー製の幌も多く流通しており、交換が可能です。

エアコンの不調

エアコンはガス漏れであれば比較的安価に修理できますが、コンプレッサーが壊れると修理費用が20万円以上かかることもあります。

パワーウィンドウのトラブル

窓の開閉が重くなるのは、「ガラスラン(ガラスランチャンネル、ガラスランラバーも呼ばれます)」というゴム部品の劣化が原因です。これを放置すると、モーターなどが壊れてしまい、修理に数万円かかることがあります。

塗装や樹脂パーツの劣化

ボディや樹脂パーツも紫外線によって劣化が進みやすく、再塗装や部品交換が必要になる場合があります。

実際の修理費用と維持費の目安

僕が所有するNAロードスター(1991年式・走行19万km)で実際に発生した修理費用は以下の通りです。

  • エアコン修理(コンプレッサー交換):約20万円
  • パワーウィンドウ修理(ガラスラン+レギュレーター交換):約5万円
  • ミッション交換(リビルト品):約30万円

ちなみに、修理したのは、パワーウィンドウだけです。エアコンは修理せずに耐え、ミッションは誤魔化しながら運転しています。

日頃からオイル交換や点検を怠らなければ、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。

NAロードスター購入前にチェックすべきポイント

購入を検討している方は、以下の点を必ず確認しましょう。これらは修理費用が高額になりやすいため、事前にチェックすることで、大きな出費を防げます。

  • 消耗品(オイル類、タイミングベルトなど)は交換されているか
  • 幌に破れや劣化がないか
  • エアコンはしっかり効くか
  • パワーウィンドウの開閉はスムーズか

長く乗り続けるためのメンテナンス方法

NAロードスターは構造がシンプルなので、壊れても比較的修理しやすいのが強みです。長く楽しむためには、以下の点を心がけましょう。

  • 定期的な消耗品の交換: オイル、ゴム類、ベルト類などを定期的に交換しましょう。
  • 前兆を見逃さない: 異音や動作の重さなど、小さな変化に気づくことが大切です。
  • 保管方法: 屋根付きの車庫で保管することで、外装の劣化を抑えられます。

NAロードスターは「経年劣化」とどう向き合うか

NAロードスターは「古いから壊れやすい」というよりも、「経年劣化が進んでいる車」と捉えるべきです。

でも、NAロードスターは、現在でもマツダが純正パーツの再生産を行っていることや、アフターパーツ市場が豊富なことから、修理しながら長く乗り続けられるのが大きな魅力です。

多少のトラブルも「NAロードスターだから仕方ない」と楽しめる気持ちがあれば、きっと最高の相棒になってくれるはずです。

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