最近、僕がどハマりしているクルマがあります。NAロードスター、ユーノスロードスター、初代ロードスター呼び名は色々とありますが、マツダから1989年に発売されて30年以上も愛され続けているロードスターの源流であるクルマです。
NAロードスターは乗っているだけで楽しいんだ
普通の人ならば、わざわざ30年も前に作られたクルマなんて買おうとは思わないですよね。ロードスターなら令和の現代でも最新の4代目NDロードスターが新車で買えるのに、いつ壊れるか分からない古い30年前のクルマを買うなんて、どうかしています。
2022年現在、新車で購入できるNDロードスターも美しいプロポーションで所有欲を満たしてくれそうです。ですがNAロードスターは他のクルマに変えがたい独特の雰囲気をまとっているのです。
NAロードスターの魅力って何なの?
慎ましい日本女性のような佇まい
何言っているか分からないんですけど・・・
この記事では僕が愛して止まないNAロードスターの魅力を徹底的に語り尽くします。この記事を読めば、きっとNAロードスターが欲しくなるはずです。気をつけてくださいね。
NAロードスターの色褪せないデザイン
NAロードスターは歴代のロードスターの中でも唯一無二のデザインです。僕はNAロードスターのデザインこそ、至高のデザインだと思っていますが、同じロードスター乗りでも、好き嫌いや好みがあるので「最新のNDが最高っ!!」という人も「初代を超えたNB(2代目)が至極カッコいい」とか、それぞれの思いがあります。
”日本人の繊細な美的感覚と『チラリズム』の関係性”なんて、ふざけた記事で日本の美的感覚について話しているんだけど、日本人の美的感覚でデザインされたNAロードスターに惹かれるのです。
日本の美学なんて大袈裟なものではないけど、日本の文化、デザインには一種の危うさ、アンバランスを感じる。そして、僕が日本人であると思い知らされるには、黒船に乗ってやってきた誰もが美しいと感じるデザインより、日本的な儚いデザインに惹かれることなのである。
これ見よがしに主張するものではなく、繊細なバランスの上に成り立っている儚さに美しさを感じる。その感覚は、デザインだけではなく、人間としての生き様、そして崇高なエロにも共通する。
慎ましいエロがある
NAロードスターのデザインが煮詰まったときは日本文化にヒントを見出し、積極的に取り込んだそうで、実際に全体のフォルムは能面からインスピレーションを受けてデザインされているのは有名な話です。
日本の伝統的な文化を盛り込み、デザインされたNAロードスターは基本的に円とシンプルな線のみで構成することにこだわっていて、日本人が見慣れていてる美しさがあります。
僕がNAロードスターから受ける印象は、慎ましい浴衣姿の日本女性のエロさであり、これ見よがしに主張をするものではなく、繊細なバランスの上に成り立っている儚さに美しさを感じるのです。
4代目のNDロードスターのエロさとは違います。NDロードスターのグラマラスな美しさは眩しすぎます。
若いお姉さんの水着姿のような直視できないエロさは、一緒にいると緊張をしてしまい、落ち着きがなくなってしまい、正常な意思を保つ自信がなくなってしまいます。
誰も君の妄想に興味がないから
リトラクタブルヘッドライトは二度おいしい
NAロードスターといえば、リトラクタブルヘッドライトです。リトラクタブルヘッドライトとは「格納式前照灯」のことで普段は車体の内部にライトを格納していて、ライト点灯時にライトが出てくるヘッドライト。
くっ、可愛すぎる・・・
目が出ている時のファニーな感じに萌える
NAロードスターは歴代のロードスターで唯一、リクトラブルヘッドライトを搭載しているのですが「展開時の空気抵抗の増加」「装備することによる車体重量の増加」「事故時の安全性の問題」「整備面やコスト面の問題」などの問題や安全性能の面から廃止されてしまいました。
リクトラタブルヘッドライトを閉じているときは、妖艶な大和撫子というか、ちょっと冷たい雰囲気で慎ましい女性を連想させ、リトラクタブルヘッドライトを開くとカエルのような愛くるしい表情になる、二面性を持っていて、本当に女性的なクルマです。
同じマツダから販売されたRX-7(FC系、FD系)もリトラクタブルヘッドライトだけど、FCもFDもリクトラブルライトを開いても雰囲気が変わることはありません。NAロードスターに関してはガラリと印象が変わる。
気合がなくても乗れるNAロードスター
NAロードスターはクラシックカーの片足を突っ込んでいるクルマで、発売当時から『見た目だけのなんちゃってスポーツカー』なんて言われていたくらいデザインに寄ったクルマです。その中途半端さが丁度いいのです。
同じ年代のスカイラインR32だったり、シルビア、MR-2、シビックなどのスポーツカーに令和の現代に乗るのは気合が必要で、頑張って走らないと舐められてしまいます。
そうなの?
そんな気がするだけ
ですが、NAロードスターは発売当時から『なんちゃってスポーツカー』です。
これは今となると大きな武器になります。
誰も速いクルマだとは思っていなくて見た目だけのスポーツカーという認識が世間にあります。つまり、テコテコと牧歌的に走っていても、みんな笑顔で手を振ってくれます。
NAロードスターは、ライトウェイトスポーツカーなんて呼ばれていますが、デザイン的にカッコ良さは皆無で、どちらかというと愛くるしく、可愛いデザインです。
丸いリトラクタブルヘッドライトもそうだし、テールランプも円で構成され可愛さを狙っているのです。スポーツカーのカッコ良さではなく、身近に感じることができるデザインだからこそ愛されるのです。
誰でも幸せになれるデザイン
マツダの公式サイトでNAロードスターのカタログに秘められたストーリーが掲載されていますが、当時のロードスターのカタログに「だれでも、しあわせになれる」というキャッチフレーズがあります。
ロードスターと言えば「人馬一体」という言葉の方が多く世間に認知されているけど、誰でもしあわせになれるのがNAロードスターなんです。NAロードスターは老若男女の心を鷲掴みにし、笑顔にさせることができます。
目が開いた姿に萌える・・・
でしょ? さらにオープンカーだから目立つよ
さらにロードスターといえば、オープンカーです。
慎ましいエロさで男性の心を鷲掴みにし、リトラクタブルヘッドライトで女子の心を、そしてオープンカーで子供たちの心を独占することができるのがNAロードスターなのです。
長く愛されるには理由がある
NAロードスターは約30年も愛され続けているのには理由があります。はっきり言ってスポーツカーとしてのスペックとしては、他の同年代の車に比べて劣っています。同じ1.6Lクラスでもシビック、ハチロクの方が速い。
ただNAロードスターが愛されるのは、ファニーで愛くるしいデザイン、そして、人馬一体の運動性能があるからです。
現在も中古車として100台以上も売られているし、徐々に値上がりをしているし、マツダでNAロードスターレストアサービスをしている。買うなら今がチャンスだと思います。
30年も色褪せずに現役で愛されているNAロードスターって凄くないですか?
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