クロスカブ110で箱根ツーリング!坂道はツラい?実走レビュー

バイクの話


街乗りで人気のクロスカブ110ですが、「ツーリングや山道ではどうなの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

普段は街乗りが中心の僕も、この夏、思い切って初めてのソロツーリングに挑戦しました。行き先は、険しい山道で知られる箱根です。

小田原から芦ノ湖までの坂道ルートをクロスカブ110で実際に走った結果、わかったのは以下の3点です。

  • 坂道ではパワー不足を感じる
  • 頻繁なギア操作が必要になる
  • それでも車の流れには十分乗れる

この記事では、クロスカブ110で箱根を走ったリアルな体験談を、坂道での性能やツーリングを楽しむコツを交えながらレビューします。

これからクロスカブ110でツーリングを考えている方の参考になれば嬉しいです。

クロスカブ110で箱根は登れるのか?

実際に走ったルート(小田原〜芦ノ湖)

出発地点は、神奈川県小田原市。ここから駅伝でおなじみの国道1号「箱根路」を登り、芦ノ湖を目指しました。

休日のためバイクも多かったのですが、そのほとんどが400cc以上の大型ツアラーやネイキッド。僕のようなピンクナンバー(原付二種)は、ほとんど見かけませんでした。

この小さなクロスカブで、本当に箱根を登り切れるのか・・・?」と不安を感じながらも、ゆっくりと走り出しました。

周りは大型バイクばかりだった

案の定、周りの大型バイクはスロットルを少し開けるだけで余裕そうに坂を登っていきます。

一方、クロスカブ110は、ギアを頻繁に切り替えながら必死に坂を登るスタイル

大型バイクに何度も道を譲りながらの走行でしたが、不思議と焦りはなく「自分のペースで走ればいい」と割り切ることができました。

クロスカブ110の坂道性能をレビュー

4速では厳しい!パワー不足を感じた場面

街乗りでは不満を感じることのないクロスカブ110ですが、箱根のような長い上り坂では明らかにパワー不足を感じます

特に4速ギアのままでは、スロットルを全開にしても加速せず、じわじわと失速していく感覚に陥りました。

このままじゃ止まってしまう!」と焦り、すぐに3速へシフトダウンすると、エンジンが元気を取り戻し、なんとか流れに乗ることができました。

2〜3速を駆使すれば車の流れには乗れる

箱根の山道を走る間は、メインは3速、急な坂道では2速を多用しました。もちろん、大型バイクのような加速力はありませんが、車の流れには十分ついていけるため、安全性に問題はありませんでした。

速度は「制限速度ギリギリを保つ」ようなイメージで、後続車に迷惑をかけることなく登り切ることができました。

ギア操作の楽しさと運転している感覚

クロスカブ110で箱根を走ると、ギア操作の重要性を痛感します。

「失速しそうだからシフトダウン」「勢いがついたからシフトアップ」といった操作の繰り返しは、まるでマニュアル車を運転しているようで、バイクを操る実感を存分に味わえます。

これは街乗りではなかなか得られない体験で「クロスカブ110でツーリングをする面白さ」だと言えるでしょう。

クロスカブ110で長距離ツーリングは可能?

150km走破で感じた体力的なキツさ

今回のソロツーリングで走ったのは、往復で約150km。クロスカブ110に乗り始めてから最長の走行距離でした。

達成感は大きかったものの、正直なところ、体力的にはかなりきつかったです。特に真夏のツーリングということもあり、暑さや日焼け、そしてお尻の痛みに苦しみました。

お尻の痛み・暑さ対策の工夫

クロスカブ110のシートは柔らかいのですが、運転姿勢が座っている体制に近く、長時間乗るとお尻が痛くなります。ゲルクッションを敷いたり、こまめに休憩を取ることを強くおすすめします。

また、炎天下での走行には、こまめな水分補給やアームカバー、日焼け止めも必須です。「山道だから涼しいだろう」と油断してはいけません

街乗りとの違い(クロスカブ110ならではの味わい)

街中では「快適で小回りの効く原付二種」として活躍するクロスカブ110ですが、箱根のような登り坂ではまるで軽自動車で山道を登っているような感覚でした。

非力だからこそ一生懸命に走り、ギアを操って頑張る姿に、不思議と愛着がわいてきます。

クロスカブ110と125ccの違いは?

箱根の坂道なら125ccの方が余裕あり?

実際に走っていると「125ccモデルなら、もう少し楽に走れるんだろうな」と感じる場面がありました。

特に坂道では、頻繁にギアを変えなくても、125ccならパワーに余裕がある分スムーズに登れるはずです。

クロスカブ110が中年ライダーに向いている理由

しかし、クロスカブ110の魅力は「非力さ」そのものにあります。

僕のような中年ライダーにとっては、スピードが出すぎないことの安心感がありがたい。のんびり「トコトコ走る」ことを楽しむスタイルなら、クロスカブ110はむしろ最高の相棒です。

クロスカブ110で箱根ツーリングを楽しむコツ

ゆっくり景色を楽しむ「トコトコ走り」がおすすめ

クロスカブ110は速さを競うバイクではありません。箱根の豊かな自然や芦ノ湖の景色を楽しみながら、ゆったりと走るスタイルこそ、このバイクにぴったりです。

大型バイクと比べない走り方

周りは大型バイクばかりで、つい差を感じてしまいますが、比べる必要はありません。クロスカブ110の「自分のペース」で走ることが、ツーリングを心から楽しむ秘訣です。

初心者や安全志向のライダーに最適

クロスカブ110は、シンプルなギア操作と高い安定感から、初心者やリターンライダー、そして中年ライダーにもおすすめです。

「速さより安心感」「攻めるより楽しむ」といったライディングを求める人に最適な一台です。

クロスカブ110で箱根はツラいけど楽しい!

  • 箱根の坂道ではパワー不足は否めない。
  • 2〜3速を駆使すれば車の流れには十分対応可能。
  • 頻繁なギア操作が、運転する楽しさにつながる。
  • 長距離ツーリングでは、お尻の痛みや暑さ対策が必須。

クロスカブ110は、速さよりも「トコトコ感」を楽しみたい人に最適です。

今回のソロツーリングは、正直しんどい部分もありましたが、それを上回るほどの充実した時間を過ごせました。「クロスカブ110で箱根はツラい?」と聞かれたら、僕はこう答えます。

ツラいけど、最高に楽しい!

これからクロスカブ110でツーリングを計画している方は、ぜひ一度箱根に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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