ライトウェイトスポーツカーの傑作! 日本が誇る『ユーノスロードスター』 

カーライフ

ユーノスロードスター』通称、NAロードスターじゃなきゃダメなんです。

この世には、たくさんの車があり、車を持つ理由もたくさんある。だけど、一度、ロードスターに乗ると他の車が色褪いろあせせてしまう。

ひらめ
ひらめ

ユーノスロードスターは最高だよっ!

古くて、小さくて、うるさくて、全然快適じゃないし、速くもなくて、安全機能や自動運転なんていう高度な技術も搭載されていません。

快適に移動したいと考えるなら、現代の車の方が100倍快適で環境にも良いし、安全経済的です。

さらに、僕のロードスターはマニュアル車だし、最大2人しか乗れないし、オープンカーで目立つし、面倒くさいことだらけです。

なお
なお

快適な車の方がよくない?

ひらめ
ひらめ

快適じゃないから楽しいんだよ

でも、ロードスターじゃなきゃダメなんです

世界的にはEV、電気自動車へとシフトをしている令和の現代だからこそ、30年前のユーノスロードスターに乗るというムダがカッコ良いのです。

ロードスターは、令和時代でも発売されていて、最新の4代目(ND)ロードスターは、妖艶でグラマラスで完璧なプロポーションを持っているし、快適な装備も充実しています。

だけど、みんなが効率化を求め、楽しむことを忘れた現代だからこそ、快適ではないロードスターを楽しむ余裕が必要なんです。

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ユーノスロードスターとは

昭和から平成に移り変わった1989年。今では懐かしく、世の中が明るく、輝いていて全ての日本人が浮かれていたバブル終焉しゅうえん前夜、華々しくデビューしたユーノスロードスター

当時、日本のスポーツカーはパワーウォーズ真っ只中で、ハイパワーがもてはやされ、パワーがない車は、スポーツカーじゃないと言われていた時代です。そんな時代にパワーもなく、小さくて可愛いロードスターは生まれ、30年経った現代でも愛されているのです。

令和の現代だって、ロードスターで幌を開けっ広げにして街を走っていれば、歩いている子供たちは指を差し、笑顔になってくれます。

ユーノスロードスターは、みんなを幸せにしてくれる車なのです。

パワー戦争時代に生まれたライトウェイトスポーツカー

今でこそ、300馬力や400馬力を超えるスポーツカーが当たり前のように販売されていますが、1980年代〜1990年代、バブル全盛期はスポーツカーの全盛期で、速さと豪華さを兼ね備えた車が求められていました。

ひらめ
ひらめ

日本が元気だった頃の話です

DOHCエンジン、ターボエンジン、ロータリーエンジン、フルタイム4WDを搭載したスポーツカーが車好きの憧れでした。

よりパワフルで、より早く、よりゴージャスな車がもてはやされていました

当時を知る人であれば、スカイラインGT-R(R32)の登場に衝撃を受けた記憶があるのではないでしょうか。

280馬力の2.6L直列6気筒ツインターボエンジン、後輪が滑った分だけ前輪に駆動力が伝わる4WDシステムや4WSなど、先進的な機構が満載された「究極のスポーツカーだ」と誰もが思ったはずです。

より大きく、より高出力へ

当時のスポーツカーはより大きなエンジンを積み、そのハイパワーでより速く走ることが正義でした。

首都高でも、峠でもアホみたいなスピードで走るクルマがたくさんいたし、当時の男子はそんなスポーツカーに憧れを持ち、漫画やゲームの中でハイパワーの車に出会い、さらに車好きになっていったのです。

そんな化け物のようなスカイライン(R32)と同じ、1989年にデビューしたユーノスロードスターは、誰もが売れるとは思いませんでした。少なくとも僕は小さくてパワーがなく、デザインだけのナンパ車でスポーツカーではないと思っていました。

まお
まお

ユーノスロードスター。なんか可哀想・・・

ひらめ
ひらめ

そんな時代だったんだよ・・・

そんなパワーウォーズの中、他のクルマの進化とは全く異なり、軽量のボディを意のままに操るという「運転の楽しさ」を追求し『人馬一体』をコンセプトに開発された車がロードスターです。

そして、ツーシーターオープンのライトウェイトスポーツカーとして、ユーノスロードスターは爆発的な人気になり、他の自動車メーカーに影響を与えたのです。

ライトウェイトスポーツカーの復活

ライトウェイトスポーツカーとは1960年代のイギリスを発祥とするスポーツカーで、速さを求める訳ではなく運転が楽しい車」として意のままに操れるハンドリングを目指したスポーツカーです。

ひらめ
ひらめ

非力でも楽しい車

クネクネとしたワインディングロードを小さくて軽い車と一体になりながら走る楽しみを味わう。速く走ることより、楽しく走ることが、ライトウェイトスポーツカーの目的なのです。

しかし、1980年頃になるとそんなライトウェイトスポーツカーの人気も下火になってしまいます。

さらにオイルショックも追い風になり、車の開発キーワードから「運転が楽しい」は消え、コストカット、燃費を追求するようになり、一部のスポーツカーを除き、クルマは単なる移動手段のひとつとして開発、発売されていました

まお
まお

『運転を楽しむ』なんて考えたことがないのが普通だもんね

ひらめ
ひらめ

今でも一部の人はクルマを楽しんでいるよ

そんな中、彗星の如く現れたのが『ユーノスロードスター』でした。オープン2シーターのFR、ライトウェイトスポーツカーとして「人馬一体」をキーワードに開発されたユーノスロードスターは、一度絶滅したライトウェイトスポーツカーを復活させたのです。

当時のスポーツカーは、速さを求め、大きな排気量でパワーがある車に進化をしていました。比例して値段も上がってしまい、学生や庶民が手に入れることのが難しくなりました。

そんな背景もあり、ロードスターは比較的安く、運転が楽しいライトウェイトスポーツカーとして多くの人に受け入れられたのです。

令和の今だからこそ、ユーノスロードスター

発売開始から30年以上経った令和時代になっても、ユーノスロードスターは色褪いろあせていません

ロードスターは『人馬一体』のライトウェイトスポーツカーとして進化し続けています。

そして、その想いは、4代目のNDロードスターに引き継がれています。

だけど、僕のような人間は、令和の現代でも、初代のユーノスロードスターでなければ、ロードスターではないと思ってしまいます

とは言え、約30年前のクルマなので、完璧なコンディションである訳もなく、どこかしら調子が悪くなります。パワーウィンドウが開かなかったり、エアコンが効かなかったり、雨漏りをしたり、樹脂パーツがカピカピになっていたり、細かいことを言ったらキリがありません。

ですが、運転が楽しいクルマがない令和の現代だからこそ、快適性とは無縁で、電子制御も最低限で、単純に走ることが楽しいだけのユーノスロードスターで良いのです。

余計な機能がなく、ただただ走ることに特化したクルマ。屋根を開ければ、そこには夢が広がっています。安全機能がなくたって、エアコンが効かなくても良いのです。小さくて、低くて、今時の軽自動車からも見下ろされても良い。

ひらめ
ひらめ

今がロードスターを楽しむ最後のチャンスなんだ

万人に勧められるクルマではありませんが、ユーノスロードスター、オープンカー、ライトウェイトスポーツカーはハマるとやめられなくなります

ユーノスロードスターは、徐々に値上がり傾向にありますが、まだまだ中古車で手に入ります。ユーノスロードスターを買うなら今が最後のタイミングなのではないでしょうか。

NA6CE主要諸元

新車価格 170万円

全長×全幅×全高:3970×1675×1235mm
ホイールベース:2265mm
重量:960kg
エンジン型式・種類:B6・直4 DOHC
排気量:1597cc
最高出力:120ps/6500rpm
最大トルク:14.0kgm/5500rpm
トランスミッション:5速MT、4速AT
タイヤサイズ:185/60R14

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ひらめ
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ロドクラ〜NAロードスター乗りの戯言

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