ずっとNAロードスターを乗り続けている先輩方からは「最近乗り始めたばかりの若輩者がNAロードスターを語るんじゃないよ。ちょっと乗った位で魅力が分かるものかっ!」とお叱りを受けるかもしれませんが、あえて話をさせてもらいます。
大丈夫?
しっかりフォローしてよ!
NAロードスターと長く付き合い続けるために必要なのは『余裕』で余裕がない人間には酷な話ですが、余裕がない人はNAロードスターを購入しても楽しめないクルマなのです。
古いクルマいじりは、時間的にも経済的にも精神的にも余裕がある人間だけが楽しめる崇高な趣味で、誰でも楽しめる趣味ではありません。
NAロードスターは趣味車
NAロードスターは、100%趣味の車で普通の人には必要がありません。
製造から年数が経ち、走行距離も伸びているため、経年劣化で維持をするのもお金がかかるし、かっ飛ばして目的地に早く着くためのパワーや安全設備がありません。
う、うむ。そうだね・・・
NAロードスターは現代のセコセコとした時間の流れには合わず、こちらからロードスターのゆったりとした時間の流れに合わせる必要があるのです。
のんびりと行こう
さらに付け加えると2シーターのオープンスポーツカーの実用性は、ほぼありません。効率的に生きるためにはムダでしかありません。
都心部であれば公共交通機関を利用した方が時間的にも、経済的にも優れていますし、クルマが必要な地域であれば、荷物が積め、天候にも左右されず雨にも耐える車の方が効率的です。
分かっているのに・・・
全てを許せるよ
ですが、趣味になると話は別になります。そもそも趣味とは人生において必要のないモノであり、遠回りでムダなことです。
そんな趣味に没頭して楽しみ、生き甲斐を感じるのが人間で、効率的に生きるだけでなく、ムダな趣味があるから人生に彩りが添えられ、充実した時間を過ごせるのです。
そして、人生はいくらムダだと知っていても趣味を楽しむ余裕が必要で、趣味が楽しめないとツラく、苦しく耐えるだけの人生になってしまうのです。
確かに趣味は必要だね・・・
つまり、趣味はムダを楽しむモノですあって、ムダが多ければ多いほど楽しさに奥行きが出てきてハマるのです。
NAロードスターを楽しむ
人生を楽しむためにはムダが必要で、クルマを趣味にする場合、クルマに求めるのは完璧なクルマではなく、足りないクルマなのです。
関連記事:足りないのが最大の魅力! 僕がユーノスロードスターにどハマりしている理由
足りないクルマを完璧に近づけるムダな時間と経済的負担がより趣味としての楽しさを与えてくれるのです。
そして、誰もが憧れるけど、実際に手に入れられないムダなオープンカーだからこそ『愛』を感じ、他のクルマでば味わえない背徳感、非日常を感じ、愛車を溺愛をするのです。
車に愛を求めるのだ
NAロードスターに限らず、どんなクルマでも一緒で、楽しむためには理想とする使い方に合わせ、クルマを完璧に仕上げ、その状態をキープするためにムダな労力、時間、お金を使い、より愛を深める。そんな余裕が必要です。
さらに、クルマ自体を所有する喜びに加えて、乗ることで得られる『経験』も全てが楽しい素敵なカーライフで、多くの車好きがハマる趣味なのです。
ムダを楽しむ余裕が必要
僕は2021年4月にNAロードスターを購入したのですが、購入のきっかけは単純で「欲しい」という所有欲だけでした。
欲しかったから買うって・・・
きっかけはいつも単純なのだ
初代のNAロードスターはリトラクタブルヘッドライトをはじめ、歴代の中でも特徴的なデザインを持ち、人気があり、30年経った現在でも日本各地で元気に現役で走り回っている車です。
そんなNAロードスターに日本が元気だった1990年代のバイアスを加え、当時を懐かしむ親父としてはどうしても欲しかった。
そして、NAロードスターを手に入れ、当初の目的である所有欲を満たし、満面の笑みで屋根を開け、走り回っていると、世間のしがらみというか、セコセコと人生を急ぐ価値観に疑問を持つようになるのです。
移動をすることに楽しみを見出せず、移動先での楽しみのためだけにクルマを運転し、できるだけ快適に早く目的地に着きたい。外が暑くても寒くても車内は快適で、静かで会話を楽しむ。もちろん、快適な車内で何の不安もなく寝息をたてる家族をみて幸せを感じるのも事実です。
だけど、目的地に着くまでのムダな時間を楽しんで良いのではないか。そもそも、クルマを運転をすることはムダなのか。マニュアルミッションでギアを変え、ゆっくりと景色を楽しみながら過ごす時間はムダなのか。と疑問を持ち、じっくりと考えると『ムダなこと』こそが楽しみであって、そのムダを楽しめる余裕がなければ、人生は楽しめないのです。
時間的な余裕
NAロードスターは目的地に到着することが目的ではなく、目的地に着くまでの道のりも楽しむ余裕が必要なのです。しゃかりきになって高速を吹っ飛ばし、早く目的地に着くことは重要ではなく、屋根を開け、周りの空気や音、雰囲気を楽しみながら、ゆったりと運転する余裕があるから楽しめるクルマなのです。
予定のないドライブ、時間に余裕がある旅が似合うのがNAロードスターであって、時間的に余裕がなく焦って運転するクルマではありません。
いちいち不具合にイライラしていたらNAロードスターは楽しめません。
経済的余裕
NAロードスターはノーメンテナンスで何年も乗ることができるクルマではありません。いくら大切にしていても寄る年波には敵いません。
30年前に作られた工業製品で、どうしても経年劣化が進んでしまっているのです。誤魔化しながら乗っていても、必ずメンテナンスが必要になります。不具合が出たパーツを交換したり、大規模なリフレッシュのためには、それなりに費用がかかります。
同じ年代の他のクルマより維持費が安いとはいえ、現代のクルマのように維持をすることはできないのです。
そのためには、維持費を捻出する経済的な余裕がないと楽しめません。
精神的余裕
ロードスターは一貫して、どのモデルも2シーターでお世辞にも利便性に優れたクルマではありませんし、快適性も他のクルマに劣っています。家族での移動もままならず、オープンカーなので静寂性、快適性などは皆無といっても過言ではありません。
そもそも、屋根が開くオープンカーに実用性を求めるのは酷で、趣味車でしかないのです。移動を快適に速くと考えた場合、ロードスターはムダでしかなく、精神的な余裕がなければ楽しめません。
雨漏りがしても「しょうがないよね。だってロードスターだもん」とか、窓が開かなくても「しょうがないよね。古いクルマだもん」のように愛車に対する精神的な余裕が必要なのです。
荷物が積めなくても、エアコンが効かなくても、急に雨が降ってきても笑ってやり過ごす精神的な余裕が必要なのです。
まとめ
ロードスターのようなオープンカー、特にNAロードスターは、古いクルマなので維持をするにもお金や時間、忍耐が必要です。普通の生活を送るためには、ロードスターはムダでしかなく、無理をして所持をする必要はありません。
ですが、ロードスターを愛してやまない人たちが大勢いるのは事実です。そんな人たちは、快適で実用性の高い他のクルマでは満足できず、時間的、経済的、そして精神的なムダを楽しんでいるのです。
そのムダが楽しめるヒト、心に余裕があるヒトでないとロードスターには乗れません。
効率化、利便性や快適性を求め、セコセコと生きているというか、社会に生かされていても息苦しく、人生を楽しめません。移動する時間を短縮するために速い車を求めたり、移動中を快適にするために自動運転をはじめ、クルマの運転の負荷を下げたり、多くの人は、クルマでの移動時間がムダだと感じている時代だからこそ、ロードスターでムダな移動時間を楽しんでしまう。そんな余裕を持った人間だけが、楽しい人生を過ごせるのです。
NAロードスターでムダを楽しもうじゃありませんか。
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