就職氷河期世代ど真ん中の、ひらめ(@hirame18jp)です。
現在40代の僕たちの世代は就職をするときも「就職氷河期」と言われ、社会人になってからも景気が良い話もなく不運な星の元に生まれた不幸な世代です。
だけど、よくよく考えるとクソみたいな時代に翻弄されたお陰で「自分の頭で考える」のが当たり前で誰かの言いなりになって生活をするリスクを知っているのもこの年代の特徴。
少なくとも、僕は誰かの考えに無条件で乗ることはなく、自分の頭で考えて答えを決めることが普通だと思い行動をしています。
だけど、僕みたいに捻くれている人間は別として、素直でお人好しな人間は、お上の言うこと、親、先生から言われたことを真実だと勘違いをし、嘘を信じて不幸になってしまった人間が多い。
結局、僕らの世代はサバイブを余儀なくさせられ、生き残った運のいい人間と、戦いに敗れ奈落の底に突き落とされた人間の二極化が激しいのが現実です。
僕は昭和50年2月生まれで社会的にはそれなりの「いい歳こいた親父」だけど、まだまだ知らないことも多いと認識しているし、立ち止まることはありません。
現状維持は衰退だと認識をしているので、人生を諦めるまでは走り続けないといけないと認識しているし、おそらく走り続けると思います。というか、走る続ける・・・。
それは価値観の違いで、生活してきた基盤が安定していていない時代を過ごしてきたから、好きとか嫌いとか関係なく、そうやって生きなければならなかったからで凄いとか偉いとかは全然思っていません。
あっ嘘。ちょっとは「俺ってすげ〜」って思っている。当たり前のことが当たり前に出来る人間は凄いんですよ。
就職氷河期世代のリアル
僕らより、少し上の年代の人たちはバブルを謳歌し、会社に守られることが当たり前だと考えて「会社のために」仕事をして会社に貢献して給料を貰うのが全て。
会社がなくなったら収入がなくなるから会社にしがみつく。もちろん全ての人が会社のために働いているとは思わないんだけど心の何処かで「会社がどうにかしてくれる」という考えを持っている人が多いような気がします。
僕たち就職氷河期世代はある意味、あきらめが早いというか、会社のせい、社会のせいにしても何も変わらないと冷めていて、自分で動かなければ何も変わらないから、行動するのが当たり前で会社に依存することに危険すら感じています。
もちろん、給料を貰っているので会社に貢献するのは当たり前なんだけど、会社に対するスタンスが違っていて、会社にビビってないというか、会社の言いなりになることに拒絶反応を示すというか、生活の基盤が会社ではなく自分になっています。
「会社のために」働く違和感
僕たちの上の世代、バブル世代は人生を謳歌していた。というか、長く続く『続く失われた30年』の間も心の奥底で古き良き時代を忘れられず、年功序列、終身雇用といった『サラリーマン神話』の世界で生きているのです。
神話が崩壊したのにも関わらず、気づいていないのか、気づかないフリをしているかは定かではないけど『おとぎの国』の住民です。
今考えると僕たちの世代は、モロに不安定な世の中の不条理というか理不尽さに振り回された年代で「いい大学に入り、いい会社に就職。就職した会社で一生働き、定年を迎える。その間に結婚をし、家を買い、子育てを楽しみながら幸せな家庭を築く。老後は悠々自適に趣味にどっぷりとハマり、年金で可愛い孫に媚を売る」なんて普通の生活を送るのが幸せだと教えられ、必死に受験戦争を戦い、いざ就職活動を始めると『就職氷河期』で過酷な就職戦線が待っていました。
運良く就職が決まっても、バブル世代の元モーレツ社員、元企業戦士の価値観で頑張ることを強要され「俺らが若かった頃は〜」などと働いた分以上に給料が上がった夢のような価値観を押し付けられ、会社の売り上げが悪いのは、モーレツ社員になり切れない僕たちの世代が悪いなんて風潮で見られていました。
いくら頑張っても、それこそバブル世代の先輩方より会社に貢献しても給料が上がることはない年功序列制度の限界、働かずとも高い給料が貰える上司、先輩たちのマインドに違和感を覚え「会社のため」に働くことに大きな意味を感じなかったし、今も感じません。
会社のために働くには見返りが必要で、その見返りとは給料なのですが、いくら働いても給料も上がらず文句を言えば「これから上がるから今は文句を言わずに働け」なんて説得されたのですが、あれから20年以上経ったのに未だに給料は上がっていません。
そんな時代を生きるために必死に自らを鼓舞し、稼ぐためのスキルを必死に身につけ、会社に依存せず稼ぐことを目標にしてきたのが僕たちの世代なのです。
ないのが当たり前で創造することが必須
僕たち就職氷河期世代は、子どもの頃は「ない」のが当たり前で、今の世代のように「口を開けていればエサが与えられる」なんてことがなかった時代を過ごしてきました。
それはモノだけでなく、情報もプライベートも恋人さえも求めなければ、自分のモノにはなりませんでした。
それは就職してからも同じで、稼ぐ市場がなければ必死に探し、稼げるスキルがなければ手に入れるために努力をする。どうすれば効率よく稼げるか、稼ぐために何か付加価値はつけられないかと自ら考え、行動をしてきました。
それは「会社のために」というよりは自分が生き残るための手段であって、結果的に会社に貢献することになり褒められても、大きな見返りがもらえることもないので、会社に強い愛着を感じることはありません。
だけど、本人が望まなくても必死にもがかなければ、生き残れない時代だったので、僕のような快楽主義で、面倒くさがりな人間にとっては良い時代だったのかもしれません。
格差が大きいのも就職氷河期世代の特徴
僕は冷めていて国や社会、会社に期待することなく生きて来たんだけど、就職氷河期世代の中には時代に翻弄され、助けれくれるはずだと信じていた国や社会に裏切られてきた人間も多い。そんな人間が悪いのではなく、上の年代の古い価値観を信じてきた素直な人間です。
親や先輩、上司の古い価値観を押し付けられ、素直に生きてきた就職氷河期世代の人間は社会問題になるほどの貧困に直面していて、同じ年代でも格差が広がっているのが事実です。
もう一度同じ過ちを繰り返さないように素直な人間に伝えたい。
国が僕たち就職氷河期世代を救うなんていう夢のようなことを言っているけど信じちゃダメなんだよ。いつだって裏切られてきたでしょ? 自ら考えて行動するしか僕たちの世代は生き残れない。自分の人生を他人任せにしちゃダメなんだよ。
大丈夫、あなたなら出来るよ。諦めちゃダメだよ。
コメント