我が息子が、バイクの免許を取得するために教習所に通い始めました。巷では「若者のバイク離れ」とか「車離れ」と騒がれていますが、僕が思うに、バイクの楽しさ、運転をする喜び、その他諸々・・・経済的負担というマイナス要素を超える理由があれば・・・その理由に気づく経験があれば、どうにかして、バイクに跨ろうと知恵を絞り、犠牲を払ってでも「バイクに乗りたい」「バイクが欲しい」と思うのではないでしょうか。

どういうこと?
ちなみに、僕は「バイクの後ろに女子を乗せて・・・」とか「女子を求めて、温泉旅行・・・」と不埒ではありますが、男子として譲れない欲求を満たすため、飲まず食わずで、バイクの免許を取得し、バイクライフを楽しんでいます。

君の動機は・・・
断っておきますが、五〇歳の僕ですが、女子とタンデム(二人乗り)を諦めていません。もし仮に、僕の後ろに乗りたい・・・腰に手を回して、僕の背中に胸を押し付けてくれる女性が現れることを夢見ています。

何を言い出す?
話が逸れました。
もし、あなたの子どもが「免許を取得したい」と言い出し、バイクは危険だし、乗ってほしくないと思っているのであれば、少し付き合ってください。
僕はバイクに乗っていて、感じる危険と魅力についてお伝えできればと思っています。また、子どもが「バイクに乗りたい」と言い出した時、親として、どう接するのが正解か、何を伝えれば良いのかを考えてみました。
あなたの子どもがバイクに乗ろうとしているなら、最後までお読みになってください。少し、長くはなりますが、きっと、お役に立てると思います。

・・・聞こうじゃないか
あくまでも、僕個人の意見です。ですが、子どもがやりたいのであれば、頭ごなしに否定をすることなく、大人として余裕を持ち、子どもと意見を交わし、お互いを尊重してみてはいかがでしょうか。
バイクは危険な乗り物なのか
僕たち、昭和生まれの人間の深層心理に焼き付いているのは「バイクは命知らずの不良が乗る危険な乗り物である」という1970年代後半から1990年代にかけて行われた教育運動のひとつ『三ない運動』の影響です。
当時は、高校生に「免許を取らせない」「買わせない」「運転させない」という法律では認められていることを禁止する・・・訳の分からない弾圧をかけていたのです。そして、僕のように清く正しい人間は「なんで法律で許されているのに、学校は禁止するのだ?」と教師に食ってかかることになる。そして、先生たちは「バイクは危険な乗り物だ」とか「バイクは暴走族の乗り物」といったネガティブキャンペーンを行ったのです。
それが我々世代のバイクに対する認識になってしまいました。もちろん、バイクは危険な乗り物です。ですが、車だって、自転車だって同じくらい危険な乗り物です。バイクを否定するなら、自ら運転する自転車や車も同じくらい危険なので、運転をしないで貰いたい。と個人的には思います。
バイクは危険な乗り物である
実際にバイクに乗っていると「危ないな」と感じることがあります。僕の場合は五〇歳を超えた中年なので、どこぞのガキのように、公道で暴走をしたり、自分の能力以上のスピードを出すようなことはありません。それなりの大人としての分別を持っているつもりです。

怪しい・・・
バイクに乗っていて「危ないな」と感じるのは大抵の場合、バイクを目の敵にしている自動車のドライバーが原因です。幅寄せをしてきたり、無理な追い越しをしてきたり、下手をすると煽ってきやがる。
僕はバイクも、車も大好きなので、どちらも乗ります。バイクと車はスピードの出し方、走り方、ブレーキのタイミング、その他諸々・・・違いがあるのですが、その違いを知らない自動車のドライバーが多く、それが原因で「バイクはチョロチョロとして危ない」と感じているような気がします。
ちなみにですが、全ての自動車ドライバーが、バイクで事故ると「命を落とす確率が高い」と言う現実を認識をし、バイクに対して、大きな愛を抱いていれば、バイクに乗っていて感じる危険は小さくなる。
子どもがバイクに乗りたがったら
現代では、バイクは不良の乗り物という概念が古く、崩れ去った過去の価値観であることを認識してください。確かに、バイクは命知らずの若者にとっては危険な乗り物です。少しの運転ミスが命取りになることもあります。

そうだよね
ですが、危険であることを認識して、常識の範囲で楽しむのであれば、何も問題ありません。はっきり言って、僕のような五〇歳の中年より、若者の方が判断力も認知力も高いはずです。危険予知をしっかり行い、無理せず、余裕を持った運転をすればバイクは至極楽しい乗り物です。
子どもが「バイクに乗りたい」と言うのであれば、頭ごなしに否定をするのではなく、きちんと安全運転を身につけ、バイクを大切にすることが出来るかを確認し、命を落とす危険があり、親として、あなたの人生を心配していることを伝え、子どもの判断に任せましょう。

・・・良い親じゃん
バイクの楽しみを知ろう
もし仮に、あなたがバイクに乗ったことがないのであれば、子どもと一緒にバイク免許にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。バイク教習を受けるだけでも、バイクの危険性、楽しさの両面を垣間見ることができます。

そうなの?
子どもが大きくなり、一緒に行動することが減るのは、自分の人生を振り返ってみても、真っ当なことだと思います。でも、それって親としたら寂しいんですよね。自分が親になり、息子たちが自立してきて、やっと実感しています。
でも、同時期にバイク教習を行なっていれば、一緒に切磋琢磨することにより、親子の会話も増えるのではないでしょうか。

確かに!!
経験したことがないと、否定しても説得力がありません。子どもは、そう言うことに結構、敏感です。反対に、親の行動を見て学んでいることが多くあるように思います。もしあなたがバイクに乗り、「公道を走るのは危険だ」とか「バイクなんて、クソつまらない」と実際に思うのであれば、子どもも納得すると思います。

そうだね
ですが、経験したこともないくせに、妄想や聞き齧った知識だけで、子どもの意見に反対するのは違うような気がします。
バイク教習のお祝いにヘルメットを送ろう
万が一、バイクで事故を起こすと命を落とす確率が高い。これは紛れもない事実です。だからこそ、きちんとした安全規格のヘルメットを装着することが重要です。実店舗、ネットで探すと、安いヘルメットも多数ありますが、バイクヘルメットを選ぶ際は、少し高くても安全性を重視しましょう。

どうすれば良い?
バイク免許(普通二輪免許)を取得する場合は、「PSC」マーク(必須)や「SG」マークがあるものを選んでください。さらに安全を求めるなら、JIS(2種)規格のヘルメットをお勧めします。子どもの命を守るヘルメットなので、デザインや機能だけではなく、安全基準も重要視してください。
個人的な意見ですが、バイクのヘルメットはライダーの個性にあたります。なので、若者は特に、安全性よりデザインで選んでしまうことがあります。ですが、ヘルメットは命を守るために必要な装備です。親として、経済的負担を背負ってでも、安全性の高いヘルメットを着用するように伝えましょう。

・・・そうだね
僕がお勧めするのは、親がバイク教習に通う時にヘルメットを送ること。その際に「あなたのことが大切だから、安全なヘルメットを被って欲しい」と伝えると、子どもは「僕は親から大切にされている。だから、安全な運転を心がけよう」と感じてくれるはずです。
個人的には、「ジェットヘル」が好みです。以下の石野商会のジェットヘルは色々なデザインがあり、「PSC」マークもあり、おすすめです。
安全なのは、やっぱり「フルフェイス」ヘルメットです。
賢いヘルメットの選び方
ヘルメットは法律でも必須だし、万が一の場合に備えてしっかりとフィットしたものを選ぶ必要があります。と言っても、最近では店頭で購入するよりも、ネットで注文した方が安く手に入ることが多いんですよね。
ヘルメット選び初心者は、店頭で実際に被ってみて購入することをお勧めします。店頭では、ヘルメットに詳しい店員さんが色々と説明し、フィッティングを行なってくれます。なので、店頭で・・・と言いたいところですが、僕はヘルメットを購入するときは、店頭でフィッティングを行い、「あ、検討しますね♪」と伝え、颯爽と去り、スマホでこっそりと購入しています。

なんか、悶々とする・・・
同じメーカー、同じ型式であれば、リピ買いができるのですが、違うヘルメットを被ってみたくなる・・・。
なので、一番賢いのは、店頭でフィッティング、ネットで購入だと思います。
まとめ:子どもがバイクに乗りたいなら
毎週のようにバイクに跨り、近所のパトロールから、ロングツーリングまで・・・真剣にバイクを楽しんでいる僕的には、バイクは危険なだけではなく、人間として一回りも二回りも大きくしてくれる乗り物だと思います。

君を見てると・・・嘘くさい
我が家の場合、息子たちが小さい頃から、バイクの後ろに乗せて、習い事の送り迎えや近場のツーリングに連れ出したりしていました。また、子どもたちが大きくなり、一緒に出かけることが少なくなった現在、父親である僕が毎週のように、楽しそうにバイクで出かけている姿を見れば、否応なしにバイクに興味を持つのは明白です。
なので、僕は息子が「バイクに乗りたい」と思うのであれば、息子が体験し、降りるのも乗り続けるのも本人次第だと思っています。もちろん、バイクは、自動車のドライバーからは忌み嫌われることがあるので、危険を感じることがある。さらには、自分の能力を過剰評価せず、余裕と節度を持って運転することが大切だ。と言う、僕の体験を伝え、安全運転なバイクライフを楽しむように促すつもりです。

そうだね
頭ごなしに否定されるのは、誰でも嫌なんですよ。僕の場合、五〇歳になった今でも、会社で、無知で無能な上司に否定されると「何も知らないくせに騒ぐなっ、ボケ〜」と心の中で、敵対心をむき出しにしています。

・・・大人気ない
子どもの意思を尊重し、まずは体験させ、本人の判断に任せること。もちろん、放任するのではなく、出来るだけ安全対策を行い、道を外れないように促し、見守ることが大切なのではないでしょうか。少なくとも僕はそう思います。
もし仮に、あなたがバイクに乗ったことがないのであれば、バイク教習を受けてみてください。きっとバイクの魅力と危険性のどちらも理解ができます。子どもと同じ目線で考えてみることが出来るのではないでしょうか。

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