毎日、中古車サイトを見てしまう。欲しい車の相場も、グレードも、弱点も知っている。YouTubeでは試乗動画を何度も見た。
でも、お金がない。家族もいる。
本当に買っていいのか分からない。
そんな状態が続いているなら、たぶん僕と同じです。僕はその状態を勝手に「車欲しい病」と呼んでいます。
【車欲しい病】
車欲しい病とは、車が欲しくなり、車のことしか考えられなくなる病気。主に男性が罹る病気で稀に女性が感染することもある。所得や貯金などがなく、購入資金が用意できないときに感染することが多く感染者を悩ます。車欲しい病の治療方法はなく、車を買うまでは完治することはありません。※ そんな病気はありません。妄想です。
車欲しい病セルフチェック
3つ以上当てはまったら重症です。
車欲しい病、たぶん罹ってた
仕事帰りの電車で、ずっと中古車サイトを徘徊してました。
検索。走行距離、事故歴なしで絞り込み。程度の良さそうな個体を見つけては、写真を10枚ずつ確認する。
YouTubeでは「NA6ロードスター 試乗」「ユーノスロードスター 購入 後悔」「ロードスター 維持費 リアル」。
仕事中もなぜか頭の片隅に「あの赤いNA、まだ売れてないかな」という謎の不安に襲われたのは数え切れません。
どう考えても普通じゃありません。病気です。

ただの物欲・・・

病気だよ・・・
まさに病気です。言うなれば『車欲しい病』です。車のことしか考えられなくなる、あの状態。治療法はなく、車を買うか、完全に諦めるまで続きます。
僕は1年以上、その状態が続きました。
車が欲しいのに、買えなかった理由
車は「欲しいから買う」という簡単な話ではありません。もし仮に、有り余る資金があるなら話は別です。ですがどこにでもいる中年男の収入などたかが知れています。
さらに言うと、僕がNAロードスターを買うのはセカンドカーです。家族との生活には一切関係ありません。純粋に趣味の車です。維持費もかかるし、古い車だから手もかかります。

それは・・・
加えて、40代の中年男がオープンカーなんて買うと「いい歳して、何をしてる?」という世間の目も気になる。
だから、簡単には手が出せません。
本当に必要か、考えてみた
どうしても欲しい僕は、ある夜、お酒を飲みながら、静かに考えました。
「NAロードスターは、生活に必要か?」
答えは明快です。NO。全然必要ない…。
なくても生きていける。家には別の車がある。別にロードスターである必要がない。基本的に僕しか運転しないから、いつでもファミリーカーを自由に使える。ドライブに行きたいなら、使えばいい。
じゃあ、なぜ欲しいのか…。
考えた末に出てきた答えは、たった一つだった。
「乗ったら、たぶん人生が少し楽しくなる」

それだけ?
それは根拠のない予感だった。でも40代になってから、そんな予感を抱けるもの自体が少なくなっていた。
理屈ではない。燃費でもない。資産価値でもない。ただ、その予感だけは消えませんでした。
1年くらい、ずっと迷ってた
中古車サイトを開いては、「ちょっと予算オーバーだな」と閉じる。一週間後にまた開き、「あの個体、まだあった」と少し安心する。「でも高いな」と閉じる…。
そんなモヤモヤした時間を1年間過ごしました。
そして、毎日のようにチェックしていると、少しずつだけど、中古NAロードスターの相場が、少しずつ上がっていた。
今思えば、焦りもあった。ロードスターは少しずつ値上がりしていました。今買わなければ、来年はもっと高くなるかもしれない。来年買えなかったら、その次はもう買えないかもしれない。
そして気づけば、「欲しい車」ではなく「もう手が届かなくなった車」になってしまう。
その未来が怖かった。

早く買わないと・・・
焦りが、決断を後押ししたような気がします。
結局、NAロードスターを買った
ネットで見つけ、地元から少し離れた中古車店に実車を見に行きました。契約はする気はありませんでした。ただ、前向きには考えていた。というか、よくよく考えれば、家族には「見てくるだけ」と言いながら、心の中では決めていたと思う。
相場より安かったのは走行距離が19万キロを超えていたから。でも、整備記録ありだったし、無事故だったし、全塗装済みだったし、とりあえず見てから決めようと足を運んだ。
案内をしてくれたのは、先代の社長。話が盛り上がり、ホロとタイヤは新品にして納車をしてくれることになったのがキッカケ…というか、途中からは買う前提で話を進めていたと思います。
納車日、幌を開けて春の空気の中を走りました。
「ああ、買って良かった」と妙に嬉しかったことを覚えています。
実際に買って、後悔したこと
ぶっちゃけた話、ローンも組んだし、あちこち壊れるし、車両保険にも入れません。
車を購入すると、当然ながら維持費がかかります。車検、自動車税、自動車保険、駐車場代、ガソリン代、高速代。さらに、僕の場合はローンの支払いもありました。
とりあえず、お金は掛かる。これは綺麗ごとではありません。
5年目にして、ラジエーターが壊れた時は少し後悔しました。修理代の見積もりを見て「さて、どうやって修理代をかき集めよう…」と思ったこともあります。
でも、手放す気にはなりませんでした。
それでも、買って良かった理由
休日が楽しみになった。以前は、土日が来ても「何もしたいことがない」という感覚がありました。ロードスターを買ってからは「あそこの峠を走ってみたい」「海沿いを走ってみたい」という理由ができた。
小さいことかもしれないが、これが結構でかい。
働く理由ができた。維持費のために、少し多めに稼がないといけません。これが意外とモチベーションになりました。
「車のために働く」という理由は「将来のために貯金する」より、ずっと具体的でわかりやすかった。
人生に彩りが戻った気がした。40代になると、なんとなく毎日が同じように流れていく感覚がある。ロードスターはそれを少し変えてくれた。
「いい車だな」と思いながら磨いている時間とか、エンジン音を聞きながら走っている時間とか、そういう時間が増えた。
車そのものより、そういう時間が増えたことの方が、買って良かった理由として大きい。
車欲しい病で「買うべき人」の条件
体験談として、正直に書いておきます。こういう人なら、買って後悔しにくいと思う。
買わない方がいい人
逆に、こういう状況の人には、もう少し待ってほしいと思う。
まとめ|車欲しい病は治らない
車欲しい病は、治らない。完治しない病気です。

大袈裟な・・・
僕の場合、欲しいという気持ちは、時間が経っても薄れませんでした。むしろ、相場が上がるたびに「早く買えばよかった」という気持ちになりました。
ただ、車は買えばそれで終わりではありません。毎月お金が出ていく。手がかかる。生活の余裕がないなら、楽しむ前に消耗する。
ロードスターを買ったから人生が変わったわけではない。
相変わらず仕事はあるし、お金の悩みもある。でも、休日の朝に幌を開ける時間ができた。何も用事がないのに、出かけることが増えた。

少し楽しくなった・・・
「次はどこへ行こうか」と考えるようになった。
若い頃みたいな情熱ではない。でも、少しだけ毎日が楽しみになった。
それだけでも、僕にとっては十分だった。



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